「Hits Of Electric Light Orchestra - Vol.1」
レビュー(ELO関連)
つくづくオリジナルのできのよさを痛感する

二度ほど日本のamazonにオーダーをかけて、共に入手不可能とのことでキャンセルになった商品ですが、今回はamazon.comに頼んだところ、意外なほどに簡単に届きました。2002年にアメリカでリリースされたようです。
慌てて「続きを読む」前にご注意。これはバンドともJeffとも関係のないアイテムで、ジャケットをごらんになっておわかりの通り、カラオケ集です。
Buy From Amazon.com:Hits of Electric Light Orchestra, Vol. 1 (CD)
収録されているのは最後にリストされているような8曲。これらが、純粋なカラオケバージョンとガイドボーカルが右チャンネルに入っているバージョンの2バージョンずつ入っています。
私自身最近カラオケに行ったことがないので、昨年以降歌える曲が増えているのかどうかは知りません。以前はDon't Bring Me DownとXanaduくらいで、Midnight BlueとかEvery Little Thingを見つけて驚いていたものですが、今はTwilightもあるんでしょうかね。
ただ、所詮はパーティで歌えればいいというものでしょうから、このての商品にレベルを求めてもしょうがない筈。それでも実際にプレイしてみるとオリジナルと比べたくなるというものです。ではどうだったか。まあかわいそうな点は多々あるのでしょう。たとえば、いわゆるカバーバージョンであればそこにはカバーアーティストの解釈が入り込むので、まるきりの物真似にするのではなくて独自のアレンジを加えたりします。もちろん、それが大外れであればアーティスト側の責任になるにせよ、オリジナルバージョンのどこを活かしてどこを変えるかの裁量は任されているわけです。しかし、カラオケの場合、基本的にオリジナルに準拠どころかべったり沿っている必要がありますし、歌う側に違和感を与えるようなアレンジは原則として許されず、さらにどの曲を採用してどの曲を落とすかについても製作サイドにはあまり裁量権はないように思います。
そうなると、私のように歌わずにインストルメンタルとして聴いているだけのリスナーは、これをオリジナルといちいち比較して、「あれが違う、これが違う」と言うわけですね。ですから情状酌量の余地は多分にあるだろうことをご理解下さい。
最も気になるのはコーラス及びガイドボーカルです。上手下手というのではなくて、声質が違いすぎる。高音の男性ですが、声に迫力がなく、線が細く聞こえます。そのくせファルセットになってもやはり迫力不足です。バラードならともかく、これでDon't Bring Me DownとかRockaria!はつらいです。さらに、なんで"Don't bring me down, Bruce"と歌うのやら。そりゃ確かにJeffもBruceと歌うこともありますけど。しかも、Bruceの'R'を巻き舌強調で歌われると、声質のこともあって「馬鹿にしてんのか」と。そう思うと、JeffとKellyのコーラスワークというのはこれまたただものではないわけなのですね。
アレンジは原曲を概ね踏襲していますが、もちろん音は薄くなっています。ストリングスらしい音も聞こえるものの、シンセサイザーでしょう。ストリングスをばっさり省略してある曲もあります。Hold On Tightのコーラスはハーモニーコーラスになっているのかも。でも、私みたいな音痴はコーラスに引っ張られて変な歌い方になってしまいますよ。
そのくせ妙なこだわりもあるみたいで、Rockaria!のアリアはわざわざ別の歌手を呼んできて歌わせています。うまいかどうかは別にして、それっぽく歌おうとしています。しかも、最初につっかかるところも同じ。あの部分、Mary Thomasが間違えたのをJeffがわざと残したんだということが、リマスターのライナーで明らかにされましたが、そんなところを正直に再現しなくても・・・ ただ、インストルメンタルのできとして考えれば、Rockaria!が一番よかったと思います。単にコーラスが入っていないからかも?
選曲としては、まず無難なセレクションなんですが、Mr. Blue SkyとLivin' Thingが入っていたらもっとよかったかな。Vol.2は出るのでしょうか? あまり期待はしないけれど。
Don't Bring Me Down
Telephone Line
Strange Magic
Rockaria!
Hold On Tight
Turn To Stone
Sweet Talkin' Woman
Can't Get It Out Of My Head

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