いろいろ納得いかないところはあるのだが
1978年のアメリカ映画で、主演はクリストファー・リーヴとマーゴット・キダー。今回は、NHK-BSで3作連続放送がなされていたので、ディレクターズカット版として見ました。
言うまでもなく、アメコミの代表格とも言えるスーパーヒーローを実写化した映画であるとともに、リーヴを伝説とした作品でもあります。
ただ、私は公開時にこの映画を見ておらず、第一作を知らずに2作目を劇場で観ました。この作品はその後テレビ放映された時に初めて見て、今回が2回目になります。どの辺が追加されたカットなのかはよくわかっていません。また、今回いくつかのウェブサイトを回って、この映画と2作目の関係とかを全然わかっていなかったことに気付きました。「来年2作目」と謳っておきながら、監督交代とかがあって1981年に「2」が公開されたということなんでしょうか。
ストーリーです。惑星クリプトンを破滅の直前に脱出したカル=エルは、地球でケント夫妻に育てられます。養父の死去後、実父からのメッセージを見出し、正義と秩序のために正体を隠して戦うことを誓います。そうして、新聞社デイリー・プラネットに就職。普段は冴えない記者クラーク・ケント、いざ事件が起こるとスーパーマンとしての二重生活が始まります。同僚の女性記者ロイス(キダー)とのロマンスが語られる一方、悪の天才を自称するルーサーがカリフォルニアを水没させて土地成金になろうと計画を練り始めます・・・
前にも書きましたが、この映画はスーパーマンの生い立ちを語るのが主軸であり、クラーク・ケントが姿を現すのは始まってから1時間くらいしてからです。だから、序盤からのネタフリがあまりなされておらず、ルーサーとの駆け引きが後半でのみ語られるので、どうもその辺がプロット的には物足りなく感じます。また、原作でもそういう設定なのかも知れませんが、ロイスは「ピュリツァー、ピュリツァー」とうるさいくせに英語のスペルをろくに知らないという、ちょっといらいらするヒロインです。「そういうもんだ」とわりきるしかないのでしょうが、クラークが彼女にひとめぼれするというのがなんだかなあ。
しかし、この映画は漫画からそのまま抜け出した、あるいはそれ以上とも言えるリーヴが扮するスーパーマンのりりしさを観賞するものだと思いますので、そういうささいなところは無視できるのでしょう。とにかく、スーパーマンがマントをたなびかせて飛ぶシーンに、ジョン・ウィリアムズのテーマ曲が重なると、それだけでごはん3杯は食べられます。
ただ、私は作品を通してバランスのとれた脚本が書かれている映画が好きなので、その点では「2」のほうに軍配を上げるのです。そういうわけで評価は☆☆☆☆。
蛇足ながらあのクライマックスの活躍。東海岸にいて、ニュージャージーを目指すミサイルを処理するのに、どうしてミサイルの後ろから追いかけてたんでしょうか。それと、ロイスの安否を確認する前に人助けをしているのは、無私の精神の現れなんでしょうが、それで「あんなこと」をするくらいなら先にロイスを助けろよと思ってしまうのですが・・・
それと、空を飛ぶシーンの合成、普通はブルースクリーンで抜くんだと思うのですが、スーパーマンのコスチュームはブルーなので、ブルーでは抜けません。一体、どんな色で抜いたんでしょうかね。