ハイエイタスはなんのために出てきたんだろうか
1月に刊行された「魔法の国ザンス」の第18巻(ところで、映画化の話はどうなってるんでしょうかね。2008年公開の筈だったんですが)。今回の主人公はガーゴイル(日本に置き換えれば鬼瓦か狛犬といったところ?)のゲイリー。彼の探索を語るうち、ザンスの過去の秘密についても明かされていきます。
ガーゴイル一族は、ザンスの水を浄化するという役目を担っており、それを誓いとして墨守しています。しかし、水の汚染があまりにもひどくなったため、フィルターを探すことで浄化効率を上げるとともに義務から解放されるのではないかというところから話は始まります。冒険に出るのはガーゴイルのゲイリー、若返ったもと女王アイリス、悪魔メンティス、グランディの娘サプライズ、ゴーレムの頭の息子ハイエイタスです。従来の延々と旅を続けるザンスシリーズとは多少趣向が異なり、話の後半ではめくらましの街ヒンジでのフィルター探しにページが割かれています。
これまで、好んで下ネタを書く癖のあったアンソニーですが、この本では「大人の陰謀」の花盛り。男性キャラクターのふたりは全編通して何度も誘惑されまくります。そのへんを露骨にしないのがザンスだったんだけどなあ。
いずれにせよ、これまで説明困難な魔法の持ち主とされていたサプライズの魔力が明かされました。今後の展開として、彼女の魔力の限界とそれを打破する術が語られそうな気がします。