演技がはまりすぎていて怖い
2003年のアメリカ映画で、主演はキューバ・グッディング・Jrとエド・ハリス。知恵遅れの青年と彼を見守る高校のフットボールコーチの物語で、実話に基づいています。
ストーリーです。ハロルド(ハリス)は高校のフットボールチームのコーチをしています。彼は練習場の周りをいつもスーパーのカートを押しながら歩いている青年(グッディング・Jr)がいることに気付きます。ある日、選手達が青年を用具置き場に監禁するという事件が起こります。青年を助けたハロルドは、彼が知恵遅れであることを承知の上で、彼を練習のアシスタントに起用します。いつもラジオを手放さないことから「ラジオ」と名付けられた青年は、次第にチームになじんでいきますが、それを快く思わない保護者もおり、ハロルドは苦境に立たされることになります・・・
私はプロのゲームしか見ないのですが、アメリカでは金曜は高校、土曜はカレッジ、日曜はプロと、多様なフットボール文化が根付いているようで、高校を舞台にしたフットボール映画もたくさんあります。ただ、この映画ではフットボールはあくまでおかずであって、事実途中からはバスケットボールがメインになってしまいますし、物語の上では野球であろうがサッカーであろうが置き換え可能なストーリーです。実話をもとにしているからでもあるでしょうが、ラジオ青年のおかげもあってチームが最終戦に劇的勝利をおさめるというありがちな展開もありません。
結局は、ハロルドコーチがどうしてラジオにあれだけの配慮をするのかという伏線と、ラジオが次第に周囲の人間を変えていくというお話が中心となり、正直なところ地味な映画ではありますが嫌味はありません。わけても、グッディング・Jrの演技が知恵遅れとしか思えず、なかなか感心してしまいました。たまにはこんな映画もよさそうです。☆☆☆*でした。
ただ、日本で付けたらしい惹句は赤面ものでした。担当者は頭をひねって作り出したのでしょうが。「少し、休みませんか? しあわせを用意しています」って、あなた・・・