「Thank You For Smoking(サンキュー・スモーキング)」
その他のレビュー(映画など)
ふーん、なかなか面白いじゃないか
2006年のアメリカ映画で、主演はアーロン・エッカートとキャメロン・ブライト。国家を挙げて禁煙へ邁進するアメリカ社会に真っ向から立ち向かう、タバコ会社のスポークスマンを描いた映画です。
言葉は聞いたことがあるのに、その実態がもひとつ理解できなかった言葉に、「ロビイスト」というものがありました。さっき辞書で調べたら、ロビーという言葉には、議員が院外者と面会する控室という意味もあるそうで、議員に働きかけて自分たちの有利な法案を導こうとするのがロビー運動、それを専門にやる人がロビイスト、ということだったのですね。知りませんでした。
ストーリーです。ニック(エッカート)はタバコ会社の組合に雇われたスポークスマンで、論争の達人です。テレビ番組などに出演しても、普通に考えれば明らかに不利な会社側の利益を代弁し、詭弁すら駆使して反タバコ世論の切り崩しに懸命になっています。彼には離婚した妻に引き取られている息子ジョーイ(ブライト)がおり、ニックはジョーイに父親として認めてもらいたいと、仕事の場に息子を連れていったりしています。ところが好事魔多し、彼に取材を試みた女性記者が、オフレコの筈で話した内容を根こそぎ記事に発表してしまいます・・・
私はノンスモーカー(というか、ネバースモーカー)なので、一見喫煙を擁護するような映画は鑑賞対象外の筈なのですが、以前にStrange Daysでこの映画が紹介されていたので見ることにしました。そうしたところ、この映画、結構面白かったのです。
もちろん、今のアメリカで喫煙をプロモートするような映画がメジャー公開される筈もなく、その辺は半分シャレのような感じで語られていきます。わけても、こういうテーマであるにも関わらず、登場人物が喫煙するシーンが皆無であるというのがなかなか凝っています。
ただ、御多分に漏れず離婚した夫婦とその子供というべたべたのシチュエーションを持ち込んで、無理に家族テーマを作り出しているというのもなんだかなあ。評価は☆☆☆*です。