「Gridiron Gang(ギャングスターズ 明日へのタッチダウン)」
その他のレビュー(映画など)
ちょっと意図がわからない邦題だけれど
2006年のアメリカ映画で、主演はドゥエイン・ジョンソンとジェイド・ヨーカー。少年刑務所での更生目的で、少年たちにフットボールチームを結成させたコーチの物語で、実話に基づいています。
もともと、フットボール映画は気がつけば見ているので、それだけでも観賞対象になるのですが、母校のフットボールチーム(もちろん私はプレイはしていません)と同じニックネームがタイトルについていたので、余分に興味を持って見ました。
ストーリーです。LAにある少年刑務所が舞台。ここに収容されている少年たちは、出所しても多くは罪を繰り返し、再度刑務所に舞い戻るだけならまだしも、数年で命を落としてしまうことも少なくないとのこと。看守のショーン(ジョンソン)は、出所したばかりの少年がその直後に住居街の間の抗争に巻き込まれて殺されてしまったことにショックを覚え、少年たちに目標と規律を持たせるためにフットボールチームを結成することを提案します。そしてその中には死亡した少年の兄弟であるウィリー(ヨーカー)も含まれていました。ショーンは地域の高校に話をつけ、リーグ戦に参加させてもらう許可を得ます。しかし、初戦を前にランニングバックのひとりが負傷。ひとりでボールをキャリーせざるを得なくなったウィリーは、敵のラインバッカーに完膚なきまでにコントロールされ、チームは何度もターンオーバーを食らって完敗します。しかしそれでも諦めなかったチームは徐々に実力を蓄え、プレイオフ進出を決めます。自らの方針に感触を覚えるショーンでしたが、決戦を前にセイフティの選手が観衆のひとりに銃撃されます・・・
実話ベースですから多少の脚色はあれ本当のことなんでしょうが、計画が軌道に乗った矢先の銃撃事件は本当に肝が冷える思いがします。まあ、映画ですからその後は期待通りの展開を遂げるわけなんですが。
私はスポーツにおける"all for one & one for all"のところが好きなので、フットボール映画で最も涙腺が緩むのはブロックが決まるところです(知識のない方のためにちょっとだけ補足しておきますが、フットボールではボールキャリアを守り、その走路を開くため、他のオフェンスプレイヤーはディフェンダーがキャリアに殺到するのを妨害することがルールで許されています。これをブロックと呼び、どれだけ優秀なランナーであろうが、味方の効果的なブロックなしにゲインすることは不可能です)。この映画では素晴らしいブロックが決まるシーンが2回あり、とりわけ1回目の31番の選手(彼は本職はセイフティだと思うのですが、この映画ではほとんどの選手が攻守両面でプレイすることを余儀なくされています)がナイスブロックでウィリーをタックルから救うところが素晴らしすぎます。
もちろん、気になるところもないわけではなくて、試合最終盤の相手エンドゾーン手前で、わざわざリバース(最近ではエンドアラウンドというのかも)を仕掛けるコーチというのも、あまりのお馬鹿プレイにあきれてしまいますが、それは些細なことでしょう。
評価は☆☆☆*です。ある程度ルールがわかっていないと理解しづらいかも。
なお、邦題にはまるでチームのニックネームのような名前が書いてあり、上述の通り私の大学のチーム名と同じなんですが、原題はGridiron Gangです。どうやらgridironというのはフットボールフィールドのことを意味する俗語だそうで、フィールド上のギャングという意味のようです。さすがに、刑務所のチームが「ギャング」なんてニックネームはつけませんよね。実際に付けられた名前は「マスタングズ」でした。