もうひとひねりあればC難度?
2006年の米独合作映画で、主演はジェフ・ブリッジスとミッシー・パーグリム。天才と呼ばれた体操少女がひょんなことで再起を余儀なくされるうち、次第に競技にのめり込んでいくというお話です。
ストーリーです。ヘイリー(パーグリム)はかつてアメリカ代表として世界選手権に出場したこともある体操のエリートですが、最終演技を前に棄権したという過去があり、以後競技からは遠ざかっています。彼女は今では街でわるさをする生活を続けているのですが、ついに御用となり、裁判所から全寮制の体操学校に入ることを指示されます。コーチ(ブリッジス)はやり手ですが、ヘイリーには金の亡者に見えます。しかも、生徒達は競技を放棄したヘイリーを疎外しているようです。ただ、いざ身体を動かし始めると、ヘイリーは昔の切れを取り戻し、そして代表選考会を兼ねたアメリカ選手権に舞台は移ります・・・
この映画を見ている間、ずっと気になっていたことは主演のペリグリムがでっかいことであり、普通体操の選手といえば小柄という先入観があるので、周囲の選手よりも背が高い彼女の体格がどうなんだろうというのが頭から離れませんでした。しかし、離れ業なんかだと当然スタントを使っているでしょうが、それ以外の体操シーンで、どこまでが本人でどこからがスタントなのかがわからなくて、ある意味感心しました。確かにあの体格なら演技も大きく見えますね。(もちろん、彼女の容貌が、いわゆる主演女優らしいかというと、それはまあその・・・なんですが)
細かいシーンにおける脚本や演出は無難なできで、基本的にコメディタッチですから悩まずに見ることができました。多くを求めなければこんなもんだと思えます。ただし、映画序盤におけるコンフリクトが、敵前逃亡した過去を持つヘイリーのモティベーションの問題と、彼女に可能性を見出して復活を助けようとするコーチとの相互理解であったのに対し、映画終盤では採点システムにテーマがスライドしてしまっており、どうも焦点がぼけてしまっているような感があります。劇中の観客は、彼女が再び敵前逃亡するのではないかという目で見ているのではないかと思うのですが、そういうレベルでの引っ張り方がありませんでした。
ただ、ぼーっと見ているぶんには楽しめたので☆☆☆*。