「11:14(11:14<惨劇の11時14分>)」
その他のレビュー(映画など)
退屈もしなかったし腹立たしくもなかったというのは低予算映画としては立派ではないか?
2003年の米加合作映画で、誰が主演というわけではないように思います。この映画を簡単にまとめるのは困難なのですが、アメリカの田舎町である夜の同時刻に複数の悲劇が起こり、それが実は運命の糸のもつれによって起こっていたんだよというお話です。
ストーリーです。夜の田舎町。酒気帯びで電話しながら車を運転する男がいます。ところが、時計が11:14になった瞬間、突然衝撃とともにフロントガラスが粉々になります。慌てて車を停めると、頭が陥没した男の死体が。慌てて死体をトランクに積み込んで逃げようとする男ですが、通報を聞いたパトカーがいち早く到着します。言い繕いも簡単にばれて連行されそうになる男ですが、パトカーの後部座席には既に男女が一名ずつ乗っています。隙を見て逃げ出した男は途中で民家の庭先に。そこには娘がたった今事故で亡くした母親が。さらに逃げて墓場に走り込んだ男はついに御用となるのですが、なぜかそこにはボーリングのボールが落ちています。実はこの夜、この街では複数の交通事故、スーパーの強盗事件、男性の局部切断事件などが起こっていたのですが、それらは全て互いに絡みあったひとつながりの事件だったのです・・・
当事者Aから見た事件を、別の当事者Bの視点から描きなおせば、思いもかけない運命の悪戯が働いていたことが明らかになることもあるでしょう。この映画は、同時並行して起こった事件を、5通りの登場人物の視点から描写を繰り返すことにより、実はこんなとんでもないことになっていたんですよというのを語る構成になっています。このような叙述方法そのものに工夫がある映画は、アイデア自体はともかく、それをどの部分をひねってどの部分はストレートに提示するかというのが問題になるのでしょうが、なかなかわかりやすくそれでいて単調にならない演出がなされています。結局最後まで退屈せずに見ることができました。
はい。こういう映画は好きですね。みんなにお勧めするつもりはありませんし、☆4つつけるのもあんまりなので☆☆☆*としてはおきますが、同じスタッフの映画があれば見てみたいなと思いました。