
昨日と本日、伊勢に家族旅行しておりましたので(しかも、宿にはLANはともかく公衆電話もなかったので)更新ができませんでした。本日感想を書くのは、昨日立ち寄った安土桃山文化村についてです。
オフィシャルサイトは
こちら。
うちの男の子は、ご多分に漏れず戦国時代にそれなりの興味を持っており、「今度行くところにこんなのがあるよ」と言ったところ、かなり乗り気になってしまいました。その後、施設のオフィシャルサイトを見ていたら、「ここの施設は外れかも知れない・・・」という気がしてきたのです。これは「伊勢の映画村」なのではないかと。しかし子供は行く気充分で、もう今さら止められない。「面白くなかったらいつでも言うように」と指示して入場しました。この入場料もなかなか値が張ったため、これで大外ししたらかなりショックが大きそうです。
門をくぐるとスタッフは全員着物に髷。まあ、おきまりですね。無料の駕籠かきがおられて、「どちらまで」というので、子供たちを乗せてもらいました。ただ、この駕籠はしばらくすると見なくなってしまったので、客が少ない間だけのサービスのようです。
基本的にここはお芝居を観る施設ですから、入場時に配られたタイムテーブルにそって劇場を回っていく人がほとんどでしょう。入場直後に入ったところでは、観客は30人くらい。「大丈夫かなあ」とちょっと不安になります。芝居は掛け合いが主体の喜劇で、なかなか練れています。うん、恐れていたほどひどいものでもなさそう。
芝居の多くは1時間にひとつくらい、20-30分で演じられます。その合間に、芝居以外のアトラクションに入ってみました。このアトラクションですが、お化け屋敷のようなものや、射的やら。チープなんだかそれほどでもないんだか。実際に入ったのは午後からだったのですが、迷路がなかなか面白い。ちょっと感心してしまいました。
ふたつめに入った芝居はお白洲もの。最初の芝居と同じ役者が出てきています。この時には観客は100人くらいいたのでしょうか。役者さんも「こないだの観客が4人の時はつらかった」と言っておられました。これって、ELOのライブで、観客がメンバーより少なかった時のようなものでしょうね。
この頃から気になったのが、本当にこの施設は採算がとれているのだろうかということでした。役者さんもかけもちとはいえ10人以上いるだろうし、役者以外のスタッフもそこそこたくさんいます。お店屋があれば中に店員を置いておかなければなりません。まあ、この日は夏休みの日曜日でしたから、かなりお客の入りはよくて、午後からの芝居になると小屋に入りきれないくらいの観客が集まってきていましたが、平日とかだったらどんななんでしょうか。
一方、芝居の内容は基本的にコメディなんですが、妙に理屈っぽいところがあり、しかもそれが最終盤にあるのでなんだかすっきりしません。戦乱のない平和な世の中を庶民が願っていたのは事実でしょうが、武将達や職業兵士がどう思っていたかはわからないですし、それはともかく平和を直接的なメッセージとして観客に伝えるというのは、こういう施設に求められていることではないんじゃないかと思うんですが。
ところが、最後に見た江戸時代の長屋を舞台にした(この施設、安土桃山と言いながら、江戸時代の内容がかなり割り込んできています。いいのかなあ)芝居が、掛け合いが絶妙で、落語を下敷きにしたかのような内容。これは確かに面白い。しかもくどくないので、こういうネタで揃えればもっと後味が良かっただろうになあ。
あと、付け足しで書いておきますが、安土城本丸の複製は企画倒れでは? 金色に輝く菅原道真公の像の意図は? 文化村を謳うのであれば、もう少しお勉強になる建物があってもよかったのでは。

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