「Electric Landlady by Kirsty MacColl」
その他のレビュー(音楽)
このアルバムも「再発見アルバム」のひとつかも知れません。

リマスター再発された3タイトルのうちのひとつです。あらかじめ白状しておきますが、私自身はこのアルバムはあまり好きなアルバムではありませんでした。それはKiteを聴いた後の期待が大きすぎたせいかも知れませんし、続くTitanic Daysがこれまた素敵だからなのかも知れません。
Electric Landlady
(CD)
ただ、それほど好きになれなかった理由のひとつは、オープニングナンバーで先行シングルにもなったWalking Down The Madisonが苦手だったからだと思います。こういう音楽ジャンルはどう呼べばいいんでしょうか、基本的な知識に欠けているのでうまく説明できませんが、比較的単調なリズムに抑揚の少ないメロディをかぶせ、ラップではないにせよそれに乗っかっていくようなボーカルがついている曲です。しかも、男声の語りもからみますが、そういったもろもろが私の親しんだ音楽とは違っているものであり、このアルバムを繰り返し聴くのを妨げていた可能性があります。
ただ、今回よく聴いてみたところでは、そのWalking Down The Madisonにしてもメロディラインは健在でしたし、4曲目のHalloweenはストリングスとブラスが印象的な曲ですが、バイオリンソロは流麗だし、ブラスも下世話になる一歩手前で踏みとどまり、ともに曲を盛り上げています。My Affairもシングルになりましたが、この曲はブラスだけではなく、スペイン語のコーラス・ヴァースを持っていて、Kirstyがカリブ海に行ってしまう端緒となっていました。その他He Never Mentioned Loveもいい曲でした。というわけで、決してこのアルバムが好きになれない理由はないんだなということが実感できただけでも、このリマスターを買った価値を感じています。
ボーナストラックの素性は、ライナーを読んだだけではよくわかりません。恐らくFrom Croydon To Cubaのディスコグラフィやwww.kirstymaccoll.comで追加情報を得ないといけないのでしょうけれど。ボーナスは5曲しかなくて、うち2曲はアルバムトラックのリミックスです。Darling, Let's Have Another BabyではBilly Braggとデュエットしています。
なお、Kiteについて書いた時に、「リマスターすることによって云々」と書いてしまいましたが、昔のCDと比べても音の足し引きはされていないようです。Walking Down The Madisonでの語りの内容が違っているように感じたものの、恐らくはシングルバージョンばかり聴いていた(ベスト盤にて)のが理由なのでしょう。

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