「The Proposal(あなたは私の婿になる)」
その他のレビュー(映画など)
面白かったのは事実なんだがちょっと惜しいかなあ
現在公開中のアメリカ映画で、主演はサンドラ・ブロックとライアン・レイノルズ。やり手女性上司がなりゆきで部下に結婚を強いてしまったことから始まるどたばたを描いたコメディです。
ストーリーです。マーガレット(ブロック)はニューヨークの出版社に務める女性幹部で、その強健さゆえ部下からは「魔女」と恐れられています。ところが、国籍がカナダであったため、労働ビザを更新することができず、国外退去を命じられてしまいました。苦し紛れに、彼女がこれまで奴隷としてこき使ってきた秘書のアンドリュー(レイノルズ)と結婚するとぶち上げてしまいます。偽装結婚で済ませばいいからとアンドリューを説得して訪れた移民局ですが、担当者はこれを偽装だと見抜き、これが真の結婚だと証明できなければマーガレットは国外退去、アンドリューは投獄だと脅します。成り行きでふたりはアンドリューの故郷であるアラスカに、婚約の報告に向かうのですが・・・
まず、舞台仕立てが秀逸で、コメディでまず示さなければならない「そんなアホな」という状況をうまく描いています。部下に結婚を強制するというのはパワーハラスメント以外のなにものでもないのですが、それまでしもべとして仕えていたアンドリューが次第に強気に出てくるのもうまく作ってあります。しかも、アンドリューのふるさとがアラスカというのも実に意表を突いており、その美しい自然とあいまって妙にほのぼのしていていい感じです。外が明るいのに「good night」とか言っているのもなかなか新鮮でした。
大体こういう映画では、話を広げる部分は無難に済むのですが、そこから畳んでいく過程で巧拙が決まるように思います。この映画もちょっと畳み方が苦しかったような気がしないでもありません。映画だからどう転んでも「形だけの結婚」が「本当の愛情」に変わっていくのは当たり前なんですが、マーガレットが変節していくのは理解しやすい一方、アンドリューの側はちょっと描写不足のようにも感じました。
最初は職場の独裁者として君臨していた女性が、自らドツボにはまる道を選んでしまい、そこでいじられまくり、最終的には落ち着き場所を見つけていくというパターンなんでしょうが、ブロックは「強い女」にはちょっと線が細いようにも思えます。それじゃ誰だったらいいのかという気もしますが・・・
意図したものか、映像はなんだか白っぽくて、少々古い映画のように見えました。邦題は、よく考えてつけてあるのは認めますが、時間がたつと色あせそうな。
料金の分は楽しめたので評価は☆☆☆*です。公開3週間目の祝日の昼でしたが、5人あまりしか入っておらず、なんだかあまり調子はよくなさそうでした。

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