屈斜路湖畔で雨宿りの1泊の後、知床半島を目指すことにした。途中の天候は霧雨。
斜里町まで来ると、海が見えてきた。考えてみれば北海道に着いてからまだ海を見てなかったので、なんだかうれしい。
知床半島の方を見てみると雲が低くたれ込めている。時間が経つとだんだん雲が晴れ上に上がっていっているようなので、知床半島に入るのは少し時間待ちをした方がよさそうだ。
以久科原生花園という標識が見えたので、寄ってみた。北海道では○○原生花園というのはあちこちにあり、その中でもここは小さな方なので、だーれもいないのは当然だと思ってその辺の草花を見ていた。
知床といったらハマナスの花
そしてハマナスの実
静かに草花の観察をしていると1台の観光バスがやってきた。こんなところにも来るマニアックな観光ツアーもあるのだな… 降りてきた乗客は、日本人だった。
こんな風景もよく見かけるが、時間待ちのために撮影会
後ろの荷物のところに立ててあるのは、ホクレンのガソリンスタンドでもらえる(去年からは有料)三角の旗。今から20年くらい前に車で北海道に来たとき、多くのライダーがこの旗をつけて走っている姿が目に焼き付いている。
それ以来、一度やってみたいと思っていたので、100円も出して買ってしまった。
雲もだいぶ晴れ上がってきたので、いよいよ知床半島に入った。今はここは世界遺産になっているらしい。 まずはオシンコシンの滝。
知床半島では、カムイワッカの滝につかってみたいと思っていたが、今回時間もあるし行ってみることにした。最近はマイカーでそこまで行く人間が増えて、途中の道が渋滞するようになっていたらしく、それを解消するために、交通規制が行われ、シャトルバスでないと行けないようになってしまっていた。往復で1180円を払い、ビジターセンターから12時発のバスに乗り、カムイワッカ湯の滝を目指した。
途中、キツネや鹿を多く見かけた。
カムイワッカ湯の滝はシャトルバスから降りてすぐのところにあった。さっそくお湯が流れる岩場を登り、つかれそうなところをさがし、つかってみた。一ノ滝付近は、源泉から離れているので、湯温は低かったが、十分お湯であった。残念ながら今は落石の危険とかで、登れるところが制限されていた。しかし、滝全体がお湯というのはすごい。
知床五湖まではバイクで行けるので、もう一度同じ道を通って行くことにした。以前にはなかった背の高い木道ができていて、湖越しに知床連山を見ることができるようになっていた。
この日は、天候がよくなり、次の日も雨はなさそうなので、ウトロにある国設知床野営場でキャンプに決定
キャンプ場横に夕陽台展望所があり、うとろ港に沈む夕日が見られた。
夜鷹祭りさん作のたき火台がここでも活躍し、大勢のライダーさんたちと親交を深めることができた。みなさんありがとうございました。
次の日の早朝、昨晩聞いた岩尾別温泉に行ってみた。途中の道には早朝ということもあり、鹿がたくさん出てきていた。
岩尾別温泉は谷間に開けた三段の露天風呂で落ち着いた雰囲気だった。
テント等を撤収した後目指したのは知床峠と熊ノ湯。熊ノ湯は昨晩一緒にしゃべっていたライダーさんから聞いていたので是非行ってみようと思っていた。
ウトロ側はいい天気だったが、峠まで来るとすっかりガスってしまい、国後島は全く見えなかった、
知床峠から少し下りたところで、ちょうどこの写真を撮っていたとき、女性のライダーさんが通り過ぎ様に手を振ってくれた。
熊ノ湯に立ち寄ると女性ライダーさんも隣に止まった。
ちょっと話をしてみると、なんと関西放送のアナウンサーさんだった。
女性一人でのツーリング。カッコイイですね…
話を聞くとその日のうちに400km以上走って、フェリーに乗って帰るとか…
これまたカッコイイですね…

カムイワッカはお湯がぬるかったけど、ここのお湯はかなり熱かった。乳白色のお湯がなんとなくいい感じだった。湧いてくるところでは透明なんだって。
羅臼道の駅で休憩した後、知床半島の南側の道を、先端の方へ行けるところまで行ってみた。

ここに2つの温泉があるということなので行ってみた。海の中の温泉、セセキの湯の方が開放感があるので、こちらにはいった。 満潮時には海の水につかってしまうということだ。そのせいで、湯船の中は海草だらけだった(本日秘湯3湯目)
同じ道を羅臼に戻り、純の番屋という店でいくら丼を食べてみた。(1300円也)
知床半島を堪能した後は、根室半島の先の納沙布岬に行くことにした。
その前に、360度平らな景色が見えるという中標津の開陽台に行ってみた。そこに着くまでには、広い広い牧場地帯を通ってきた。とにかく1つ1つの牧場の広さが半端ではない。1辺が700m〜1kmぐらいありそうな1枚の牧草地帯がいくつもいくつもあった。
開陽台に着いたが、残念ながらガスっていて延々と続く広大な景色が見られなかった。
その日の宿は根室半島の先端の納沙布岬の「鈴木食堂」に決定。そうと決まれば、もう1湯つかってから行こうということになり、少々反対方向ではあったが、「からまつの湯」というのを探して行ってみた。(本日 秘湯4湯目)

ちょうどいい温度で、きれいなお湯だが硫黄臭はあり、温泉らしい温泉だった。
ちょっと空模様を気にしながら、根室を通り納沙布岬を目指した。
知床半島と根室半島は同じような地形だろうと思いこんでいたが、実際にはずいぶん違うということがよくわかった。
知床半島は1500mを超える山々のある地形だが根室半島は一番高いところで50mほどというから、ほとんど平らな土地なのだ。いたるところに原野がひろがっていた。
残念ながら、ガスっていて写真は撮れなかった。
霧の立ちこめる原野の間をどんどん走っていくと、やがて望郷の岬公園というのが現れた。
鈴木食堂はそこよりさらに東の方で、納沙布岬灯台の近くだった。この鈴木食堂より東側には灯台以外に店や建物はなかったので、まさに最東端の店であり宿ということになる。
ここが実質上の最東端になるはずだが、そのようなことはどこにも書いていない。
それは北方領土があるから、ここは最東端ではないということだろう。
ハナサキガニをよばれた。タラバガニによく似ている。カニを生で食べるのは実に久しぶりである。おいしいとかいうよりもこういうものだったのか…という感じだ。
残りはボイルしてもらって食べたが、これは身が大きいので食べ応えがあり、「カニ食ったー!」という実感があった。
ライダーハウスとして店の横にあった部屋はすでに来ていたライダーでいっぱいになっていたらしく、我々は別の家に車(ベンツ)で送ってもらった。ちゃんとした布団のある一部屋を貸してもらい、快適な一泊となった。前の晩の食事代とビール代をあわせて4000円也はよかったなー。
翌日(10日)は、朝から濃霧。部屋のストーブには火がつけられていた。その暖かさがありがたく感じる涼しさだった。
納沙布岬灯台をおとずれた後、西を目指して走り出した。
(後半 その2につづく )

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