今日から9月に入りました。いよいよドラフトに向け、ラストスパートと言う時期ですが、今日から
高校生のプロ志望届け も発表されるようになりました。これから連日、誰が出したなんて話題で盛り上がりそうです。
都市対抗も、今日で出場全チームが出揃います。夏の甲子園・都市対抗と続いた連日の観戦にも、一息つくことができそうです。まだ第三試合の
NTT東日本VS七十七銀行の模様は観られておりませんが、今年の都市対抗は投手には興味深い選手は多かったです。上位指名確実と言うスケール感を感じさせてくれる選手は殆どいないのですが、投球の基礎ができている選手は多いので、下位指名でも一年目から即戦力になり得る選手は出てくると思います。それ故に、各球団の本当の眼力が問われる気が致しますし、来年も都市対抗組から、新人王争いを繰り広げる選手が出てくるのではないかと思います。レベル低下が叫ばれる社会人ですが、やはりプロでの即戦力と言うことに関しては、完全に学生を圧倒している気が致します。この傾向は、今後も続くのではないのでしょうか。一番の要因は、
大人の社会を経験しているものと学生との、人間的な幅・奥行きの差が、プロの大人の世界への順応にも大きく影響するからではないのでしょうか。
今年も秋に浮上してくるか、東海地区の大学生・
石川 歩(中部大)投手の個別寸評をUPしました。
大会六日目第一試合 三菱重工広島 VS 東邦ガス
三菱重工広島の先発は、ルーキーの
鮫島 優樹(22歳・MSH塩見)投手。ゆったりとしたテイクバックには奥行きがあり、好い変化球を投げ込んで来る予感を、投球練習だけで感じさせてくれる投手でした。球速こそ140キロ前後(MAX142キロ)ぐらいでしたが、リリースでしっかりボールが切れる投手ですし、カーブ・スライダー・フォークなどの各変化球も好い、
来年のドラフト候補です。やや速球が内に入って来るのが気になりましたが、縦の変化で要所では三振が奪える貴重な存在。
今大会一の新たな収穫だった気が致します。
東邦ガスの先発は、
水野 裕(明大出身 25歳)右腕。こちらも球速は140キロ前後(MAX143キロ)ぐらいでしたが、その速球には特別光るものはありません。ただチェンジアップには良さある選手であり、スライダーと共に二つの変化球で投球を組み立ててきます。ただけして
悪い投手ではないのですが、プロとなるとインパクト不足。このまま社会人で、活躍して行くことを期待します。
東邦ガスの2番手・
小椋 健太(24歳・中京大出身)右腕も、安定した下半身を土台に、常時140キロ台〜MAX145キロの球速を連発し、ミットにビシッと突き刺さる快速球タイプ。カーブをアクセントに投球を組み立てる選手ですが、球威があるタイプではないので、甘く入ると痛打を浴びます。
球速はあるのですが、プロとなるとやはり決めて不足かなと思います。
三菱重工広島で最後に投げた
長谷川 俊(23歳・専修大出身)右腕は、
春の中国地区社会人選抜VS広島カープとの対戦で、唯一それらしい球を投げていた投手でした。球速は、コンスタントに140キロ台を記録(MAX144キロ)したものの、スライダー・フォーク・制球力なども並で、
プロとなると総合力で見劣ります。中国地区を代表する速球派と言うことで、これからもこの地区を盛り上げて行って欲しいと思います。
第二試合 バイタルネット VS 大和高田クラブ
バイタルネットの先発・
平井 秀典(24歳・城西大出身)右腕は、体重移動の滑らかなフォームが印象的な本格派。球速こそ135キロ強ぐらいらで(MAX142キロまで記録しましたが)、やや球速不足は否めません。それでもスライダー・フォークなどの変化も交え、試合を作り無失点であとの投手に託しました。
バイタルネットは、2番手に
田中 大輔(27歳・専修大出身)右腕が、コンスタントに140キロ台〜MAX145キロの勢いのある球を投げ込みます。ただ体型・フォーム共に、すでにオジサン投げで、球速はあるのに全くフレッシュさを感じさせません。
初出場の大和高田クラブもバイタルネットも、打者に上手さを感じさせる打撃は観られるのですが、プロ云々と言うスケールを感じさせる選手はおらず。
両チーム共にドラフト云々と言う選手は、この試合を観る限りおりませんでした。
第三試合 NTT東日本 VS 七十七銀行
NTT東日本の先発は、昨年もドラフト候補として注目された・
大竹 飛鳥(25歳・関東学院大出身)右腕。上背はないのだが、安定した下半身を土台に、コンスタントに140キロ前後の速球と、カーブ・スライダー・フォークなど多彩な変化球も併せ持ち、総合力で勝負するタイプ。最大の武器は、低めに切れ込むスライダーです。ただ昨秋も、日本選手権で生で観ましたが、やはり
プロとなると、もう一つパンチと言うか決めてに欠ける印象が残ります。またもう一つ気になったのは、
意外にクィック・牽制・フィールディングなど、投球以外の技術がイマイチなのも見逃せません。
一方の七十七銀行の先発は、
小林 敦(東海大出身・24歳)右腕。こちらは、独特のテイクバックながら常時145キロ前後(MAX148キロ)の速球を見せ球に、詰まらせて討ち取るタイプの球威型。変化球は、130キロ台の高速スライダー・緩いカーブ・縦に落差のあるフォークなどで、速球で空振りが誘えない分、フォークで三振を奪います。やや
癖のあるフォームの上に、三振は奪えない球質なのですが、その分、緩急を効かすカーブがアクセントになったり、フォークで三振が奪える点は評価できます。こういったタイプは意見が別れるところなのですが、個人的には
球に力があるのと、意外に制球力や要所を締めるセンスもあって面白いのかなと思いました。ただ一つ気になったのは、けして甘くないコース一杯の球を痛打される場面が目立つことからも、
変則の割にボールが見やすいのかな思います。
野手では、七十七銀行の三番を打つ・
佐藤 勇治(24歳・東北福祉大出身)中堅手の三拍子揃ったプレーに期待したのですが、守備と走力のポテンシャルは健在であるのは確認できたものの、2三振を含むノーヒットで打撃でアピールできず。またNTTのルーキー・
小石 博孝(23歳・立正大)左腕が、登場。
昨年の春季リーグでは、ドラフトのダークホース的な存在で面白いと思ったものの、
秋は繊細さを欠いて戦線から離脱と言った感じの投手でした。結果1回2/3イニングを0安打・2奪三振の無失点に抑えた今回の経験を、ぜひ来年につなげて欲しいと思います。貴重な変則左腕でありながら、140キロ強のストレートを叩き出す面白い存在。制球の安定・投球の丁寧さを追求し、プロで活躍できるだけの下地を固めて、ただ面白いだけの存在に留まらないことを期待します!


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