最後の一個前。
そこに書いてみたかったことがあります。
水魂贔屓としてはご挨拶を除くと最後の記事となりますので、少々というか、かなりの極論ですがまあお付き合いください。
で、ですが、この記事ばかりは水月蓉さんではなく水田芙美子さんで書かせてください。
なぜかといえば、水月蓉さんとしての世界がまだしかとは拝見できていないからです。
なので、水田芙美子さんを相手に酒を酌み交わす、ゴホン!、言葉をかけさせていただく最後の機会がこの記事です。
水田芙美子さんの視点。
それはやはり水田芙美子さんらしい切れ味の鋭さがありますけど、その切れ味の鋭さの理由のひとつが鋭角な刃先の入る角度です。
これは刃物を楽しむ人はご存知でしょうが、ほんの数度歯の当たる角度が変わっただけで切れ味はまるっきり変わります。
どなたかが斜め45℃の角度を書かれていましたが、水田さんの持ち味はその角度の使い分けの巧みさ。
円はグルリで360度です。
たいていの方は一方的なものの見方なので、360度をそのまま使い切ってしまいます。
せいぜい天邪鬼で真反対からのネガティブアプローチで180度×2で2回。と思いきや、そういう方ってネガティブ一本やりが多いですから実は360度のままでご本人が自慢するほどのこともないんですね。
どんなに頑張ったところで春夏秋冬東西南北といった4つの方向から斬る90度が最大でしょうか。
その切り刻む角度を、例えば5度ずつずらしたらどうなるでしょうか?
360度÷5度=72通りに切れる。
そもそも、みんながみんな同じものを同じように見ているという幻想自体が馬鹿馬鹿しいもの。
目の前で行われているサッカーの試合はひとつですが、見ている人は全てちょっとずつ違った角度で違った視聴覚道具を使って自分の脳の能力の範囲で情報処理をしています。ひとつとして同じ事はできない。
面白いですね。
水田芙美子さん時代に私が一番楽しませていただいていたのは、実はこの幾通りにでも切れる切断面の鮮やかさでした。
ドコからでもかかってらっしゃい!と向かう者をあらゆる角度から切り刻んでしまう。
その秘訣は
「無限の色彩と小さな革命。」という記事の「あゆみちゃん」から学んだのでしょう。
もちろん、そんな切れ味を常に保とうとすれば、裏側ではとんでもない量の読書に励み、文章を書き、絵を描き、写真を撮り、それら以上の労力を演技に捧げる。
だからやはり心配をしてしまっていたのですよ、いつ眠るの?って。
健康があっての個人事業主ですからね、女優さんは。健康も実力のうち、眠るのも技術のうちではあります。
今、確かなのは、水田芙美子さん、もといこれからは水月蓉さん、の持つその自在な切り刻む角度が、いよいよ実力を発揮することだということです。
常人では意図したって出来やしないその見る目の確かさと感性の鋭さ。
これは誰も持っていない武器ですからね。
これからの水月蓉としての芸能生活でも自信を持って使っていただきたいと思います。
水月蓉