緒言
近年、スノースクートのフレームとボードをつなぎ止めるボードアタッチメントの種類が増えてきている
スノースクート開発初期(1980年代)はフレームとボードはボルトで直接止められ、その後ウレタンスポンジや、ゴムブッシュを間に挟むことで、フレームの精度誤差の吸収・ボードの面だしセッティングなどいくつかの機能を担ってきた。(参照、
ボードアタッチメントの役割・機能と理念、加藤康宏)
さらに2000年に入ると、純正ゴムブッシュを主軸にして、様々な亜種(NKS、ピノゴム、ボルト非貫通型ブッシュ)やブッシュではなく金属製アタッチメント(
カービングキット)までも生まれてきた。
その後、サスペンション付きの物も発売されたが、一般的なボードアタッチメントという観点から見ると以下の3タイプに分類される。
1:ボルト貫通型ゴムブッシュ(ウレタンスポンジ併用も含む)
2:ボルト非貫通型ゴムブッシュ
3:金属製ボードアタッチメント
スノースクートは低温、湿潤下で使用され、さらに強い圧縮力や衝撃が長時間にわたって加わる。また、面だしのため数ヶ月間も圧縮・変形した状態でいることも珍しくない。このような劣悪な環境で使用されるゴムブッシュは当然のことながら劣化し初期の性能を維持し続けることは困難であり、そのため高性能なゴムブッシュが望まれてきた。
2005年に新しい合成ゴムブッシュ(通称:NKS)が発売された。この素材は耐摩耗性や耐圧縮性など機械的性質が従来の(クロロプレンゴムと言われている)ブッシュに比べて優れると言われている。さらに硬度を選択することができるため体重、筋力、滑走条件などを考慮して幅広いセッティングを行うことがが可能となった。また、耐候性に優れ、いわゆる
”へたり”がすくないので再現性の高い調整も可能となった。
上記の通り様々なボードアタッチメントが存在しセッティングが複雑化していく中で、もっとも多く使用されているのが、選択枝が多く価格も安い:ボルト貫通型ゴムブッシュである。しかし選択肢が多いゴムブッシュであるが、大きさ・メーカーが様々なため選択の根拠となりうるデーターは少ない。
今回、様々なボルト貫通型ゴムブッシュの圧縮試験を行い、機械的特性を明らかにすることで、セッティングや保管方法がゴムブッシュへ与える影響を調べた。

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