私が競馬を見始めた頃はNHKマイルカップなんてのはなかったし、クラシックも天皇賞も外国産馬に開放されておらず、日本の競馬は鎖国だと言われていた。
開国しても結局外国の一流馬など来ないし、JCに凱旋門賞馬を招待していた頃の方がよっぽど外国馬も充実していた。
スプリント路線も長距離も形骸化してしまったし、ちょうど今日本の競馬は衰退期に入ってしまっている。
ディープインパクトが活躍できたのも、レベルの低下する中に一頭だけ世界クラスの名馬が誕生したので楽ができた面があるし、昔を知っている人間からすると96〜98年世代のような層の厚さの中でディープインパクトが勝負したらG1も3勝ぐらいしかできなかったのではと思わせる。
エアグルーヴ、タイキシャトル、サイレンススズカ、エルコンドルパサー、スペシャルウィーク、グラスワンダーなどがG1を分け合っていたのだから凄い。
上の世代にはさらに遅咲きだったサクラローレル、マヤノトップガン、マーベラスサンデーまでいたわけだ。
世界的に見てもエアグルーヴとJCで対決したピルサドスキーは凱旋門賞とドバイワールドカップの勝ち馬で、エルコンドルパサーはモンジューと対等であった。
スペシャルウィークはJCでハイライズ始め海外の一流馬を力の競馬で競り潰し、タイキシャトルに至ってはフランスでも最強であった。
書き出したら昔は良かった的な文章になってしまったが、要するに時代は流れて変わっているということだ。
サンデーサイレンスの死後上がりだけで決する勝負が減り競馬が力相撲に戻っている。
競馬全体のレベルは下がっているものの、力の勝負になっている点では競馬が全盛だった頃に戻ったとも言える。
サンデーサイレンスによって霞んでしまっていたMなどの普遍的な考え方が再び通用するようになってきているのだ。
筆者は仲間の助力もあって、M的な考え方の元今年のダービーを取らせていただいた。
今まではスピード指数的なものが優位だったが(もちろん馬の絶対能力を計る上では現在でも非常に有効)、上がりのゴマカシが利かなくなった今、競馬が能力ごとにクラス分けされている以上、今後私は各馬が走れる状態にあるのかという、もっと根本的な予想理論に立ち返ってみたい。

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