数件前の記事で「JB2」の加速不良を取り上げたのだが、ここに来て数件のレスポンスがあったので改めてご紹介したいと思う。

※画像はイメージです。今回の故障車とは異なります。
私のところに入庫してきたのは初期型JB2、ATで走行10万km・・
不具合現象は、出力不足?AT不良?よくわからないが、走行開始から5分ほどするとそれまでは快調だったエンジンが不調をきたし、みるみる失速して、アクセル全開で40km/hしか出なくなってしまう。
あせってスロットルをバタバタしていると数回に一度吹け上がり数秒間加速する、速度を取り戻したかと思うとまた直ぐに失速する。
修理してまだ乗りたい、と言うユーザーの依頼。
入庫後、現象確認で走行テストをしたわけだが、これほど「ハッキリわかりやすい不調」なら簡単に原因がわかるんじゃないか、というほど確実な主張の不具合だ。
問診通りのタイミングで発症し、失速具合やスロットルをバタバタした時の一時的な復調も再現できた。
さて、何でしょう?
先ずは基本点検。
(エンジンチェックランプはエンジン始動後消灯、ダイアグチェック異常なし、ブレーキ引きずり無し、タイヤは指定サイズのスタッドレスタイヤ、空気圧調整済み、燃料はガソリンスタンドで入れたレギュラーガソリン、半分ちょっと、
ATに関しては当初は疑ったが走行開始5分ほどは全く正常、エンジン不調が変速不調のように感じさせていると判断した。まあ、一見特に改造した箇所の無いノーマルのライフだ)
アイドリング回転や、レーシング時のフィーリングは正常そのもの。
シリンダー毎のばらつきが見られないことから、よくあるNo.2シリンダーのEXバルブ割れによるエンジン不調ではない。
圧縮圧力も3気筒とも正常値だ。当然タイミングベルト、バルブクリアランス、点火タイミング、プラグやコイルも異常なし。
エアクリーナー、Mapセンサー、ISCバルブ、バキュームホース、スロットル、マニホールド、インジェクター、プレッシャーレギュレーター・・・異常なし。
ふう、そろそろ何か見つかってもいいんじゃない?
あっ、そうだ!
インタンクのヒューエルポンプ、ポンプの吸い込み口にはストレーナーが付いている、これが詰まっているんじゃないの・・・ハズレ。

※画像はイメージです。今回の故障車とは異なります。
じゃあ・・
触媒が融けて詰まったとか!?・・・これもハズレ。
マフラー・・・ハズレ!
なんだろう?もうわけわからなくなってきた・・・
もう一回現象確認に行こうっと・
走り始めてっと、この辺に来たらそろそろ具合が悪くなり出してっと・・
あ、あれっ?5分はとっくに過ぎたのに今回は調子悪くならないな。
あらっ?直った?
工場に戻り、調子悪くならなかった原因を調べる。ただでさえ難題の修理なのに、更に面倒くさい事になって来ました。
ですが、原因は意外と簡単、単なるコネクターの挿し忘れ。
触媒を点検した時に外したO2センサーのコネクター(1極)を挿してませんでした。
でもこの車、O2外れててもチェックランプ点かないんだね。
しかしこれで今回の故障の全容が見えてきました。

※画像はイメージです。今回の故障車とは異なります。
当該車両のO2センサーはヒーター無し、よって空燃費フィードバック開始はフィードバック開始水温に水温上昇後となる。これが走行開始して約5分後におとずれる。
で、コネクターを外して走行したということはフィードバックをクランプしてしまったということで、クランプして調子が戻ったように感じたのは即ち、フィードバック制御がうまく行ってないということなのだ。
というわけでO2センサーを社外新品に交換して再度試運転に出かけた。
快調!10万km超えの車とは思えない走り。苦労したからなお更そう感じるのかもしれない。
エンジン見るなら先ずはプラグの焼け具合を見よ!なんて言ったものですが・・
「O2見たかい?」なんて時代になったんでしょうか?
今回こんな事例に出会っても何だかピンときませんね。

※画像はイメージです。今回の故障車とは異なります。
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