明治時代から「帝都」を守り、昭和46年以降は悪の秘密結社が世界征服を企み、今では海水浴やバーベキューを楽しむ観光地となった猿島。実は島に渡ったときに、桟橋でTVクルーらしき一行とすれ違ったが、東京からも近いし、ワイドショーで夏を伝えるにはうってつけのロケーションであることも納得できる。
さあ、残された時間も少なくなってきた。まあ、本音で言えばどこかでもう1泊することも可能とではあったが、既に4日目。この日で変えることを前提に行動。渡し船の時間に合わせて桟橋へ戻り、横須賀市街地へ。そして、アノ店へ。

「TSUNAMI」海軍カレーだけではなく、ハンバーガーやステーキなども扱っています。
この店、2件並んで建っており、向かって右(下の画像)の店の2階でロケが行われた。
この店でもロケが行われていたのでモノノフ達が聖地巡りで訪れていたが、もちろんノフ以外のお客さんもたくさんいる。
昼前に比べて中途半端な時間になったこの時の方が行列はかなり短くなっていた。すぐ前の2人連れは純粋なグルメ目的、その前の4人組は完全武装のノフ、その前は一般的な観光客、その前は家族連れといった感じで並んでいたが、店の人は人数を確認したあと、左の店に案内したりみぎのみせにあんないしたりしている。最初は開いた席数の関係かと思っていたのだが、全く別の理由があったのだ。
それは、モノノフは右へ、そうでない人は左へ案内していたのだ。もちろん、客がこだわらなければ変わることもある。この日、「モノノフへのサービス」としてロケで使用したスペースを開放して、写真撮影などが自由にできるようにしてくれていたのだ。
「これはラッキーだった。」
と思ったのだが、そう言えば、店の人とほとんど会話をしてなかったのだが自分がモノノフだという前提で上の説明をしてくれたのだ。自分の少し前にいた「完全武装4人組」については一目で分かる。直前にいた2人組はグルメ目的だ。(京急のグルメ何とかという電車とひとまとまりの切符を持っていたから。)グルメ組には一切説明・確認をしていない。
着ているもので判断をしているのか?いや、それはない。なぜならこの日の服装はグレーのポロシャツにジーパンだ。「MCZ」の文字の入った帽子もかぶっていない。夏菜子推しの赤いタオマフも手にしたり首に掛けたりしていなかった。それでも瞬時に見抜かれてしまったのは、アディダスのリュック。
昨年、通販番組のポシュレとのコラボで生まれた品物で相当な数の注文があり、追加受注が行われたくらいの人気商品。全6色が完売となったが、ライブビューイングを含め、どの現場へ行ってもこのリュックを見かける。また、よく見ないと「ももクロバージョン」と分からないくらいのデザインなので、日常的にも使える。
そのリュックに目をつけるとは、さすがの店員さんだ。というか、朝からこれを担いでいるお客さんが次々と現れていたのだろう。
というわけで、食事が終わったらロケ現場を見ることができると分かり、ウキウキしながら待つ。人数の関係で、入ったのは左側の方だったが、そのあと現場へ行くことに。
オーダーしたのは「海軍カレー」。ステーキやハンバーガーも気になったが、さすがに一人で3品は無理なので。そして正直なところ、量的も多いが値段もそれなりのものだった。ハンバーガーはマックやモスと比べるような代物ではない。でも、次はどちらも食べてみたい
これが海軍カレー。実は牛乳が苦手で、別の飲み物に変えられるか聞いたところ、海軍カレーのレシピでサラダと牛乳を付けることになっているから変えられないという説明があった。味付けのレシピには許容範囲ができるのだろうが、「牛乳を付ける」とあればそれでいくのが「海軍」ぽさを感じた。
まずはサラダを食べ、カレーを少し、そして苦手な牛乳を一揆に飲む。改めてカレーを味わう。様々な香辛料が絡まり合ったかなり深い味だ。辛さはやや辛口か。それも食べてすぐに来る辛さではなく、じわっとくる。特別な食材を使っているわけではないので目新しさなどがあるわけではない。が、アメリカ第七艦隊の雰囲気(店は旧帝国海軍の明治日本というよりも第七艦隊のUSA)を味わうことができた。

食べ終わったあとは、「ロケ現場の見学」へ。
左側のテーブルを使って撮影されました。ちなみに左側が紫、右側に黄色が座ってました。
ほかにも、見に来るモノノフがいましたがその人は撮影はせず、見ていくだけの物静かな人でした。
これで、今回の旅はとりあえず一区切り着きますが、何ヶ所かは見逃しているスポットもあり、機会があれば再び訪れたい街である。

0