2009/6/19

魔法の薬  


グラウンドでスズル剥けになった傷口に、薄い膜が張り、その周辺はねとねとしていた、らしい。

らしい、というのは、私が小テストの課題の督促状を書いている横で、養護の先生が、ズル剥けラグビー部の処置をしていたからだ。


「ちょっと、これ、傷の下のところ、べちょっとしてるのは何で?」

「あ、薬、家で塗ったからっす。」

「何の薬塗ったん?」

「えっと、メンソレ、です。」

はあ!?メンソレ?こんな傷口に痛いやろ!?」

「いや、慣れてるっす」

「ほんとに、この薬?」(と、メンソレの小さなケースを見せる)

「あ、それっす!めんそれたーむ!


・・・「ぎゃはははは!!」←私


めんそれたーむ!
伸ばすとこが、ちゃう!

沖縄方言みたいで可愛いなあ!

久々に、何もかも手放しで笑っちゃった。

ごめんちゃ。
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2009/6/19

わたしの先生  


「巡拝の旅」祇園・京都編に、私の教え子がコラムに取りあげられている。

「高校の国語の授業で和歌を勉強して、今様に興味を持ちました。高校3年の時、先生に誘われて二条城の奉納に参加させていただいたのがきっかけです。」

おお、小さなコラム欄に、私は2度も登場するではないか。

そんなに意識していなかったのに、私は彼女にそれほどまでに影響を与えていたのか。


一般的に、扱うのが難しいとされる和歌の授業を、あのころの私はそんなに苦もなくやっていたのだろうか。

むしろ、今のほうが苦手になっている。
テクニックに縛られている。


あのころ、和歌の持つ力を伝えようと必死だった。
文法が不十分でも、和歌にかける想いを、ちゃんと生徒は受け取ってくれていた。


その、熱い想いを、今の私は失っていないだろうか。
「教えなければならないこと」「読解の力をつけること」に執着しすぎていないだろうか。


読解の力をつけることと、和歌を鑑賞する能力は不可分であってはならない。

負うた子に教えられ、という心境だ。

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2009/6/16

全力少年  

若い頃には分からなかったことが、身に沁みて分かる、というか、腑に落ちる、ということがある。

それは、ものの考え方だったり、味覚だったりするわけだが。


最近では、「全力少年」の良さが身に沁みて分かったりする。

試験中に、だれかが携帯で鳴らしてしまった魔の曲だったのだが、それも今は昔、となった現在では、しみじみと自分の若い頃を思い出す。



だれもが、少年だった頃、少女だった頃の、多感で研ぎ澄まされた純粋さを失っていく。

はじめは、抵抗しながら「それ」を手放したはずなのに、大人になると、日々の苦闘の中で、それを忘れてしまうのだ。



「全力で少年をしている」現場に立ち会っていられる私達は、自分たちの眩しかったころを見る鏡を前に、いつも仕事をしている。


本当に幸せだと思うのだ。
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2009/5/31

影を慕ひて  

日本今様歌舞楽会護持会特別企画の熊野ツアーに出発!

中辺路から本宮、新宮、那智と、院政期の御幸のルートに沿っての本格ツアーです!

道々の王子社で今様を奉納したりと、スケジュール押せ押せながら、御幸の雰囲気たっぷりのツアーとなりました。

新宮で装束姿の私に声をかけて下さったのは、お天気キャスターの今出さんだったように思います。

色々なお出会いをいただいた旅路です。

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2009/5/28

夢で会えたら  


横4列の縦10列。

ありえない細長い教室。

あれ?

講座授業か?
知ってるヤツと知らんヤツがおるなあ。

去年から目をかけてたヤツがおらんなあ。
さては、私はゆったりクラスの担当が当たったな。

なんや、去年まではじっと座ってまじめに取り組んでた奴らが、わちゃわちゃしてるやないか。

どうしたことや。

他のクラスのやつと交じって、調子のっとんな。

そろそろギヤ入れるか(すなわち、キレてみるか)


・・・

という、ちょっと疲れる夢を見た。

でも、久々に夢ででも奴らに会えたし、

まあ、よしとするか。
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2009/5/15

(無題)  

靖国の宮にみ霊は鎮まるも をりをりかへれ母の夢路に

何物にも代えられないのが、母という存在なのだと、この歌を見ると、涙が込み上げてくる。

戦死した部下の葬儀の日、上官が部下の母親に宛てて打った電報だ。

電報のカタカナで打たれた文面から、当時の切羽つまった状況や、母を誰よりも大事にした部下への限りない共感が伝わってくる。

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2009/4/21

男の横顔  


最近は、哀愁も漂ういい男ぶり。

乱歩

私の方を見つめるミシマ

雑然と並んだえっちなディスプレー

マスターの名言集
「いちいちゃバカップルは入れません」

乱歩の本に出てきそうなかわいい給仕さん(ウエイトレスさんともいう)

そして、風格ある男の横顔。

私の好きなものばかりある、
私の土蔵。

私は、屋根裏の散歩者。


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