ご存知のとおり僕はアマノジャクだから、人気のない安倍首相のことは密かに応援しており、周囲に流されたり方針が曖昧だったり精神的ストレスで胃腸炎になったり、僕と非常に似ているという点もその理由のひとつであった。
同一視している人物が活躍できればこちらの気分もいいわけで、参院選の大敗後についても僕は安倍さんに期待しており、一発逆転できた折には「それみたことか!」と国民をあざ笑ってやろうと思っていたのだが、結局のところ「小沢さんに党首会談を断られたから」という極めて子供じみた理由で辞めてしまい、最後の最後まで僕と似ていた。
こうなったら一度は民主党にやらせたほうがいいのではと思っていたのだが、自民党総裁選であの人の名前が出てきたことによって僕の心は一気に変わった。
そう、福田康夫の名前が出てきたのである。
この人のことは安倍さんとは逆の理由で好きであり、僕と似ておらず、僕にできないことを漂々とこなしている点で尊敬している。
正直に言うと、福田さんがどういう政治的信条を持っているのか詳しくは知らないのだけれど、小泉政権における官房長官時代の会見がいつも面白く、決してマスコミの挑発に乗らず、かといってマスコミに嫌われない対応をのらりくらりとこなし(それを言っちゃ元も子もないことを意図的に言って、マスコミと一緒に自分も失笑してコトを済ませるやり方だ)、徳川家康を連想させるタヌキ親父っぷりが好きであった。
小泉さんが信長に例えられ、安倍さんが秀吉に似ていたかは分からないけれど、ここで福田さんの家康が来れば、もしかすると長期安定政権が望めるのかもしれない(麻生さんは秀吉側に付いて自滅した三成といったところか)。
憲法改正論議のところでも書いたけれど、太平洋戦争を見ても分かるように、日本が欧米を真似て自己を主張するとロクでもないことになっており、かといってアメリカの言いなりは癪だから、日本はしたたかにタヌキ親父でやるべきだと僕は思っている。そしてそれをやってくれそうな人が福田さんなのである。うまく周囲も取り込んで内政もソツなくこなしてくれそうである。
今にして思うと、前回の総裁選で立候補を辞退したことも、こうなることを見込んで待ったとしか思えない。
麻生さんはまだまだ若いんだし、ここは一度福田さんにやらせてほしい。

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