★ 祝19/6白紙ダイヤ改正 ★
私の伯父はもう定年退職しましたが国鉄の蒸気機関車の機関士でした。鉄道好きの私に社内秘の列車ダイヤをこっそりくれたり、機関士時代の同僚を紹介してくれたりしました。最も凄かった人は高崎機関区でお召列車の運転をした経験を持つ人でした。お召列車の運転を首尾よくするとご褒美に金時計が貰えました。もちろん機関士にとっては最高の宝です。
その代りもしもお召列車の運転で粗相があれば自殺してお詫びせねばなりませんでした。まさに命がけの仕事と言えます。
このエリート機関士から何度もお召列車の話を聞かせて貰いました。
お召列車は横綱の土俵入りに例えると分かり易いかと思います。露払いに当る機関車には指導列車という名前が付いています。指導列車はお召列車の10分くらい前に走るそうです。線路に障害物があっては一大事ですからそういう問題がないことを確認します。そして指導列車が通った後は、遮断機、転轍機(ポイント)、信号機全て変えてはいけない規則になっています。何、10分も遮断機下りたままなの、いやいやお召列車の時代は線路脇で住民の皆さん頭を垂れてお通ししたのですから遮断機が下りたままなのは当然です。
太刀持ちに相当する機関車は後部補機と言われます。お召列車本体に付かず離れず後を走ります。お召の機関車は状態の良い機関車が選ばれますがそれでも、お召本番で具合が悪くなる可能性もあります。機関車不調でごめんなさいでは怖れ多いことで許されません。もしも機関車不調になったら予め決めてあるSOS汽笛があって機関士が吹鳴すると、後部補機はスピードを上げてお召列車に追い付き、そおーっと連結、お召列車を推進するのです。

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