天草
ここ大浦湾には5月ともなると水も緩み地元の人たちが春の海草、すなわちわかめ、あらめ、てんぐさなどを船や陸から採りにやって来る。またてんぐさは大体浅いところに生息し、採ることが容易であるが、これも漁業権が必要である。地元の人たちはたいてい持っていることが多い。

そして漁業権を持たなくても意図も簡単に手に入る方法があり、それは海が少し荒れた後、海岸へ行けばいろんな海藻が打ち上げられ、その中で食べられる海藻を探せば良いことだ。打ち上がったてんぐさは赤茶色から青、黄(白)色へと変化し次第に溶けてなくなってしまう。溶けるまで数日かかるので簡単に見分けが付く。また、よい日には30kg入りの米袋いっぱいのてんぐさが拾えることもある。
しかし、白髪のおっちゃんこと私だけでなく地元の人たちもやって来て畑の肥料にするためたくさんの海藻を持って帰ってしまう。海岸に残ったものは人間が作り出しだゴミだけが残る。自然が作ったものは土になりまた溶けてなくなってしまう。これが自然界の掟ではないだろうか、・・・ 非常に悲しい・・・
またある地域ではトコロテンがお盆にとって必要である所がある。それは墓である。そこは非常に見晴らしが良く風も強いため、お墓の線香立の代わりやお供えとして使用されている。そして、ここには海の恵を大事にし自然と共に共存していることが伺える。本当に良い地域である。
さて、海から取ってきたてんぐさをよく水洗いし付着したほかの海藻や貝などを取り除き、干す。そして白くなるまでこの作業を数回繰り返す。大体1週間ぐらいすれば白くなりますが、ここでよく掃除しておかなければトコロテンにした時磯臭さが残りますので要注意。今では美容効果があるといわれ店頭にてんぐさが置かれています。
作り方
てんぐさ 50グラム
水 3500cc
お酢 おおさじ2杯
1、 鍋に水とてんぐさを入れ火にかける。
2、 沸騰したらお酢を加え弱火で1時間ほど煮込む。
3、 ざるの中にふきんを敷き煮汁をこす。
4、 好きな容器の中にこした煮汁を流し込み自然に冷やす。
5、 固まると容器から取り出してテン突きに入る大きさに切る。
6、 お好みにおおじて三杯酢やきな粉、黒蜜などでお召し上がりください。
煮汁を容器に移す時コーヒーかフルーツなどを入れればお子さんたちにも喜ばれるのでないでしょか。またフルーツポンチとしてお召し上がりください。