ゆきひろさんが5月23日の朝日新聞に載った世論調査について書いておられたので、私も調査方法を読んでみました。
(
こちらに結果が出ています。)
3面に囲み記事が出ていて、見出しはこうです。
「愛国心」を規定 賛成56%
棒グラフも出ています。全体と年代別の数字が出ています。
「国を愛する」ことや「日本を愛する」ことを教育基本法で定めるのに
全体 賛成 56% 反対 29% その他・答えない 15%
(以下省略)
グラフの横に小さい見出しがあります。
でも「議論続けるべきだ」73%
これだけ見ると、え、こんなに「愛国心」賛成が多いの?と思ってしまいますよね。
それで、4面に載っている調査方法を見てみます。
(この調査は5月20日、21日に電話によって行われていて、回答率は53%、答えた人数は1813人です。)
小泉内閣の支持や米軍再編などについていろいろ尋ねた後、教育基本法について尋ねています。質問は4つあります。新聞に出ているとおりに質問文を写します。1〜3の選択肢は割愛します。
1. 教育の目指すべき理念などを定めた教育基本法について、政府は国会に改正案を提出し、民主党も対案をまとめました。教育基本法の改正についてどの程度関心がありますか。
2. 教育基本法の改正をめぐって「愛国心」の問題が焦点の一つになっています。あなたは自分に愛国心がどの程度あると思いますか。
3. 「国を愛する」ことや「日本を愛する」ことを、教育の目標として教育基本法で定めることに賛成ですか。反対ですか。
4. 教育基本法の改正はどのようにするのがよいと思いますか。
・ 今の国会で成立させるほうがよい 12%
・ 今の国会では採決をせず、議論を続けるほうがよい 73%
・ 改正する必要はない 9%
もしも私がこの問題について、あまり知らずにいて、この調査を受けたとしたらどうだろうと考えてみます。
まず1番の質問で、「え、政府も民主党も改正案を出したの?じゃあ、変えないといけないのかな」という感じになります。
2番目の質問では、「愛国心なんて、普段考えてないけど、『あまりない』とか『まったくない』とか答えるのはちょっとどうだろう?」と思ってしまうんじゃないかなあ。(調査方法は電話ですから、よけいにこういう心理がはたらきやすいです。)
そこに、3番目の質問がくると、「そうだよね、別に今だって「愛国心」があるわけだから、法律に書いたって、いいんじゃない?」と思わないとも限りません。
こういう聞き方をした後に、4番目の質問があることを思うと、ここで「議論を続けるべき」と答えた人が
73%にも上ることに、むしろ驚いてしまいます。
1〜3である程度「誘導」された方たちがおられたはずですから、それでも、その方たちも含めて、多くの人たちが、「急いで決めちゃいけない」と考えていることに、勇気づけられます。
国の根幹に関わる法律をこんなに簡単に変えちゃいけないよ、と多くの人が思っている。これが市民の「良識」なのです。もっともっと多くの人に、改悪案の危険を知らせなければ!がんばろう〜っと。