昨夜の「クローズアップ現代」は、文科省と(広島)県教委の宣伝番組としか思えませんでした。今、教員を苦しめているのは、「社会の変化」と「保護者の多様な(時には過度な)要求」であり、教員はその変化に柔軟に対処しうる能力を身につけなければならない。県教委は支援のための研修などを行っている。文科省は、時代のニーズに答えるべく、教員養成のための大学院をつくり、4月から開校した。今後全国に増やしていく、という内容でした。
この大学は、日本教育大学院大学といいます。
HPに教員が全員出ています。私の知っている方は1人しかいません。河上亮一さんという方です。
「
プロ教師の会」という会を主催しておられます。教育基本法「改正」について、四国新聞に載ったというこの方のご意見は
こちらです。この大学とは関係ないですが、「プロ教師の会」の思想的リーダーであるという諏訪哲二さんという方のインタビューが
こちらに出ています。軍隊と学校について語っておられます。
日本教育大学院大学のHPには、トップに昨日の番組についての案内が出ています。MLでご案内頂いた「
広島の教育現場」という番組が本当に作られていたのだとしたら、誰がこういう内容に変えさせたのか知りたいです。(内容はまったく期待はずれでしたが、確かに番組には、広島県教委と教職員組合の方、先生方が出ておられました。)
広島県の実態について、番組に出なかったことが、
あんころに出ていますので、ぜひごらんください。長いですが、初めから終わりまで、これが現実とは信じがたいすさまじさです。文科省と県教委によるこれほど恐ろしい「是正指導」が行われたために、良心的な多くの先生が苦しんで退職されたのです。身動きできないほど「縛られている」状況で、今なお先生を続けておられる方々は、正常な感覚を失くさないとやっていけないのではないかと危惧されます。そのしわ寄せは当然子どもたちにふりかかってくるでしょう。
ぜひ
全部読んでいただきたいのですが、一部、転載します。
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東京都教委に先駆けた広島県の教育反動
通達と命令を通した教育の全面的支配、数値目標による徹底した管理と統制 (より一部転載)
【3】通達と命令を通した徹底した教職員管理の実態
(1)職員会議の有名無実化による教職員の意見の封殺
暴力的な「日の丸・君が代」強制を契機にとして、広島の教育現場が、急速に上意下達式の官僚機構化しています。昨年度から広島の各学校で「小学校校務規程」が作成され、それに基づき「企画委員会運営細則」「職員会議運営細則」なるものが作られ始めています。校長の職務権限や「職員会議の補助機関化」を規定するだけでなく、学校組織を校長―企画委員会(構成:校長、教頭、各主任)―校務運営組織(総務部、指導部、学年部など)―主任(教務主任、学年主任、など)と校長を頂点としたピラミッド型の組織へと転換させるものとなっています。
とりわけ、職員会議の形骸化が進み、それにかわって企画委員会が重要視されるようになっています。ある学校の「企画委員会運営細則」には、審議事項が書かれていますが、「職員会議運営細則」には、「伝達・調整」事項しか書かれていません。
学校運営について審議するのは、校長、教頭、主任の参加する企画委員会で、職員会議は、そこで審議されたことの伝達機関にすぎないのです。
その職員会議さえ春休み、夏休み、冬休み期間中にそれぞれ1回になっています。司会者は、想定外の質問が出ると、校長の顔色を伺いながら却下することも多々あるとのことです。とにかく職員会議では議論させない、意見を言わせない。このことが徹底されています。
一般の教職員は、管理職と主任が決めたことを実行するだけで、校務や学校運営について意見を言えなくなっています。それどころか、自分の勤める学校で何がきまり、何が行われようとしているか、わからないまま進んでいくことも少なくないのが現状です。
(2)教職員からの提案には、承認印の嵐。それがないと提案さえ出来ない!?
教職員が何か学校に関わることを提案しようと思えば、企画委員会に提出しなければなりません。企画委員会に提出する議案は、「校長の承認したもの」でなくてはなりません。校長承認以前に4者の印が必要となります。(下図参照)決定事項も「校長の決裁」をえなければなりません。担当者 → 担当主任 → 教務主任 → 総務 → 教頭 → 校長 → 担当者 → 総務
ただでさえ忙しい学校現場で、こんなことが出来るでしょうか。意欲のある教員ほど肉体的にも精神的にも疲れ切り、病気にさいなまれているのです。
学校ごとの「規程」「細則」は、校長独裁の制度化であり、教職員へは文書と報告、承認を義務づけ、徹底的に個人的な意見を封殺するためのものです。文科省の言う校長のリーダーシップ、校長権限の強化の行き着く先が、広島を見れば一目瞭然です。
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(3)是正指導から始まった授業内容への露骨な介入
@ヒロシマ平和公園、原爆資料館への社会見学がダメ
1998年から始まった文科省の是正指導では、「日の丸・君が代」だけでなく、教育内容への全面的な介入を始めました。「人権学習の内容」「道徳の時間と内容」「授業時数の確保」等々。県教委は、まず全ての学校の授業時数について実態調査を行い、「授業時数確保」の名目で、教職員が自主的行っていた原爆資料館や被爆者と協力して実践してきた平和教育、人権教育に圧力をかけました。明確な指示ではなく、あくまで「授業時数の確保」のために事実上不可能に追い込みました。
文書による指示・通達によらない新しい強制の形です。
校長は、全ての担任教員に、週案の提出を義務づけ、授業内容のチェックを事細かに行っています。今では、平和都市・ヒロシマで平和公園、原爆資料館への社会見学が実施できなくなっています。これは、広島だけの問題ではありません。全国の反戦平和教育に対する攻撃です。
A教室掲示までマニュアルで指示
昨年、県教委によって、広島県下の学校から平和カレンダーが「中立性に欠く」として撤去されていったことは記憶に新しいと思います。しかし、県教委の(暗黙の)「指導」は、それだけにとどまっていません。6月18日、県教委は、県議会の答弁で「教室内への掲示にあたり、教材として偏りがなく公教育の中立性に誤解を与えないことなどを十分精査する必要がある」と発言。その意を受けた市教委が、学校訪問を通して教室環境について注文を付ける。それだけで、県教委の意図は伝わります。
各学校では自主的に「教室掲示マニュアル」を作り、全学級で統一した教室掲示を始めています。
B授業研究公開を通した教育委員会の学校支配
2000年以降、広島では「確かな学力を子どもたちに」推進プロジェクトを推進し、授業研究公開を頻繁に行っています。小学校では、2000年度に164校、2002年度には427校。今年度はそれにプラスして道徳の研究公開が30校。何と8割近い学校が授業研究公開を行っています。
公開研究の準備のために、日常的に教育委員会や指導主事が学校に出入りし、授業内容から学校経営までチェックしていきます。教職員は、全ての学級で授業研究が強要され(授業研究は最低でも一人年間1回、多いところでは学期に1回)、研究公開に向けた校内研修会も頻繁に行われます。ある学校の「公開研究会」までの研修計画を見ると、週に1回以上のペースで校内研修が実施されています。教職員は、「公開研究」の準備に追われて、放課後や休み時間、子どもたちと関わりを持つ時間が奪われているのが現状です。
(4)学校事務所、市教委による学校訪問=学校経営、教育内容の監視
教育委員会による学校支配は、命令と通達を通してだけやられているのではありません。学校訪問を通したチェックと報告によって、学校をがんじがらめに支配しているのです。学校訪問は、教育事務所が年間1回、市教委が年間数回、10人以上の人数を引き連れて、学校経営関係、児童生徒間系、教職員関係、教育課程関係、授業時数関係などありとあらゆる書類をチェックしていきます。
訪問時には授業参観も行い、授業内容から教室環境、掲示物まで監視の対象にします。「職員会議の資料の中に、企画委員会を通っていないものがある」「健康診断表に西暦表示がある。元号に直すように」「週案と年間指導計画があわない。」「不登校の未然防止になることをせよ」「授業で寝る子をつくらない」など、あきれてものも言えないほどの指摘を行い再報告を求めるのです。「改善」されないときには、学校訪問が繰り返されたり校長ヒアリングが行われ、教育委員会の徹底した管理を行います。
学校側は、学校訪問の日が決まると、何日もかけて全ての書類を点検し、教育委員会の意に沿わない内容がないか自主的にチェックしていくのです。教育委員会からの明確な指導や指示がなくても、学校支配が貫徹する所以です。処分の乱発に加えて、これがたった数年間で教育現場を激変させた広島県教委のやり口です。