途中からですが、今、
NHKスペシャルを見ました。
“ワーキングプア〜働いても働いても豊かになれない〜”というタイトルです。
年金をほとんど奥さんの入院費に当てている高齢の方や、いくら働いても赤字が出てしまう零細農家の方々など、胸のつまる映像ばかりでした。
本当に苦しんでおられる方々ばかりで、こんな国でいいのか、と心底思います。覚えていることを書きます。
アルツハイマー病の奥さんの月6万の入院費を年金でまかなっている男性は、介護保険料が2倍になるという通知を受け取り、市役所へ出かけて介護保険を減額してくれるよう申請書を出していました。(奥さんは寝たきりになった9年前から入院しておられるそうです。医師の言葉には反応しませんが、ご主人の言葉にはかすかな反応をされるそうです。男性は、耳を奥さんの口元に近づけて、とても嬉しそうに奥さんの頭をなでておられました。)たしか3500円が7000円になるそうです。「倍になったら払えない」そうです。もしも減額が認められなければ、生活保護に頼らなくてはなりません。でも、生活保護を受けるためには貯金を切り崩さなければなりません。男性の貯金は100万で、奥さんの葬式代としてとってあるのだそうです。「これだけは手をつけられない」と言っておられました。「貧乏人は早よ死ね、ってことだな」とも。
児童養護施設にいる中学生の男の子もインタビューに答えていました。
小学生のとき、お父さんが病気で亡くなり、お母さんが家計を支えきれなくなって施設にきたのだそうです。
「お父さんがいたころは、普通の家庭だったけど、お父さんがいなくなってみんなばらばらになった感じ。・・・普通の家庭、普通の家がよかった・・・」もちろん顔はうつらず、胸から下が映ったのですが、指をこすりながら言葉を探していました。こんなインタビューに答えるのはどんなにつらかったかと思います。
もう1人、35歳の男性も出てきました。
小学生のときに父親が借金を抱えたことが原因で両親が離婚し、母親と2人で暮らし始めたそうです。母は飲食店で働き、1日500円を生活費としてもらっていたそうです。高校生になると、母が家に戻らなくなり、生活費を稼ぐためにアルバイトを始めたそうです。同級生が就職活動をしているときも、就職活動のために着ていく服もなく、ひたすら働き続けたそうです。ずっとそうしてアルバイトを続けていましたが、30歳を過ぎた頃から仕事が見つからなくなり、3年前から、ゴミ箱から雑誌を拾って路上生活をしているそうです。
雑誌は1冊50円になるそうです。取材した日は、「もう8冊拾えたから大丈夫」と嬉しそうに話しておられました。子どもの頃は、生まれ変わって普通の暮らしがしたいと思ったそうです。「でも、思っても実現しないから、あるときから、そういうことはもう考えなくなった。目の前にあることだけ、自分のできることだけしていくしかないから。」
小学生の頃の写真が映りました。バスケットか何かのユニフォーム姿で、生き生きした元気そうな男の子で、卒業アルバムには「スポーツ選手になりたい」と書いてありました。
「中学のころも、自分のことはなんとかできる。勉強や運動は中の上くらいまでいくんだけど、お金のことになると、自分ではどうにもできない、払えないから、いっぺんに一番下になっちゃう。だから、普通とは違うな、普通の家がいい、ってのは、やっぱり、思ったよね」と言っておられました。お母さんが今どこで何をしているのかわからないそうです。家族も友人もなく、天涯孤独で東京の雑踏の中で暮らしておられるのですが、この方は本当に淡々としていて、悲しいとか苦しいとか大変だとか、そういう感情をもう超越しておられるご様子が、これまでの人生の苛酷さを物語っていました。
私は見ているだけでつらかったです。思い出すのも書くのもつらいです。でも、ここに出てこられた方々は、この現実から逃れることができません。どうしてこんな理不尽な苦しみを背負わされている人たちがいるのか。。。政治を変えなければならないと心の底から思います。
こうした苛酷な生活を強いられている方々は、全世帯の10%〜20%といわれるそうですが、行政は実数を把握していない!!のだそうです。
今朝の記事です。
仮議員宿舎は「億ション」 4カ所で32億円
2006年07月23日06時23分(朝日新聞)
http://www.asahi.com/national/update/0722/TKY200607220554.html
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番組HPから転載します。
働いても働いても豊かになれない…。どんなに頑張っても報われない…。
今、日本では、「ワーキングプア」と呼ばれる“働く貧困層”が急激に拡大している。ワーキングプアとは、働いているのに生活保護水準以下の暮らししかできない人たちだ。生活保護水準以下で暮らす家庭は、日本の全世帯のおよそ10分の1。400万世帯とも、それ以上とも言われている。
景気が回復したと言われる今、都会では“住所不定無職”の若者が急増。大学や高校を卒業してもなかなか定職に就けず、日雇いの仕事で命をつないでいる。正社員は狭き門で、今や3人に1人が非正規雇用で働いている。子供を抱える低所得世帯では、食べていくのが精一杯で、子どもの教育や将来に暗い影を落としている。
一方、地域経済全体が落ち込んでいる地方では、収入が少なくて税金を払えない人たちが急増。基幹産業の農業は厳しい価格競争に晒され、離農する人が後を絶たない。集落の存続すら危ぶまれている。高齢者世帯には、医療費や介護保険料の負担増が、さらに追い打ちをかけている。
憲法25条が保障する「人間らしく生きる最低限の権利」。それすら脅かされるワーキングプアの深刻な実態。番組では、都会や地方で生まれているワーキングプアの厳しい現実を見つめ、私たちがこれから目指す社会のあり方を模索する。
・ワーキングプア ・雇用 ・景気 ・低所得 ・規制緩和