年末に見たテレビと年始に読んだ本のことを書きたいと思っているのですが(どっちもいいお話です)、先にいやなことを書かなければと思うので、今日は、1月1日の毎日新聞に出ていた対談から少し写します。
今年から毎日新聞を取ることにしました。朝日新聞には、販売店と本社に購読を止める理由を伝えました。(販売店には夫が電話してくれたので、私はメールを書きました。)何度も購読をやめようと思いながら読み続けてきたのは、長年親しんだ紙面を変える踏ん切りがつかなかったのと、時折良心的な記事を書いてくださる方がいらして、まだ希望があるように思われ、その方たちを応援したいという気持ちがあったからでした。でも、教育基本法改悪の翌朝の1面を見て、決心がつきました。今のままでは読み続けることができませんが、いつか以前の朝日に戻ってくれたらまた読みたいですし、今、平和と民主主義の危機を憂い、本当に良い記事を書いてくださっている方たちを応援していることはお伝えしたかったので、自分の気持ちを正直に書きました。例によって長くなりましたが、頂いたお返事はこれまでの意見送付とは違い、多少は「お心」の感じられるものでした。もしかしたら、これも「型通り」ということかもしれませんが、書いてくださった方のお気持ちを信じたいと思います。いずれにしても、社内で共有してくださるとのことなので、いちばん読んでほしかった方たちにお伝えできたのであれば、目的は果たせたわけですし。
毎日新聞にも疑問がないわけではないですが、毎朝1面を見るときのストレスがないので、精神衛生のためには良かったと思っています。
毎日新聞の立場は「論憲」だそうで、元日に「改憲論議 節目の年」というタイトルで、自民党新憲法起草委次長舛添要一氏と民主党憲法調査会長枝野幸男氏の対談が載りました。
60年の評価、天皇制、世代差、トライアル、安全保障の小見出しがついています。世代差、トライアル、安全保障から写します。舛添氏はテレビにもよく出ていますし、お話を聞く機会が多いので、枝野氏の部分を主に。
世代差(抜粋)
枝野氏:あえて言うと、上の世代は、憲法がカギカッコつきの「イデオロギー」の問題。自民党VS社会党の対立構図ですね。歴史、伝統への思いいれはわからないではないが、しょせんは「法」。法は道具という意識が若い世代には強いんじゃないか。私なんか単なる道具だとしか思ってない。そこに「歴史」とか「伝統」とか言った瞬間に使い勝手が悪くなって「それなあに」という話になる。(略) 民主党の改憲論はあくまで道具としての憲法。自衛隊にしても、今の9条は使い勝手が悪い、だから議論しよう、という話だ。
トライアル
舛添氏:新しい年の最大の課題は、(憲法改正の手続法である)国民投票法案を自公民でまとめること。ほぼ成案に近いものが出来つつあるので、通常国会冒頭、できるだけ早い機会に自公と民主で合意し、成立させるのがファーストステップとなる。
枝野氏:国民投票法制が間違いなくできる年になると思う。試行0年、国民のみなさんに憲法について考えていただく機会の多い年になるのでは。ある意味、大きな1年になるかもしれない。
舛添氏:統一地方選や参院選があるので、憲法改正問題を政争の具にしたり、政局の材料にしないようにしないと。コンセンサスが無い形で与野党が割れたまま進める、ということは憲法では絶対避けるべきだ。理屈のうえでは衆参両院で3分の2を超せば与党だけで改正発議ができるが、そういう問題じゃない。
枝野氏:確かに統一選と参院選に関心が高まる中だけに、コンセンサスを大事にしないリスクもある。そうしなければ与野党の共通認識に基づく3歩目、4歩目のところが具体的に実感できる年になる可能性があるし、そうしたい。
舛添氏:与党には国民投票法案で「いつまで待たせるんだ。多数決で民主党がついてこなくてもやってしまえ」という意見がかなりある。でも、入り口で民主と対決して、その後うまくいくのか。こと憲法に関する限り、手続き法であってもコンセンサスを得ないと。
枝野氏:投票法案は本体の「トライアル」(試行)なんですよ。本体の憲法改正をやるとき、現場からの積み重ねで合意形成しておかないと。自民党案に野党が修正加えて可決なんて、ありえない。中身より簡単な手続き法でさえそれができないのに、本体でやれるわけがない。
舛添氏:民主党には旧社会党のヘソの緒をつけた人もいっぱいいるからね。国民投票法が成立すると、憲法改正につながると思って、何かと理由をつけて先に進ませたくないんだ。
安全保障(抜粋)
枝野氏:どのテーマからやるか、順番についてはどう、考えていますか。
舛添氏:実は私、まだ、ぐらぐらと揺れ動いている。たとえば、環境権のようなやさしいところから入って改正すべきなのか、いちばん難しい9条からダンと入って全体を動かすべきか・・・。
枝野氏:数年にいっぺん憲法を常に見直し、変えているほうが健全だ。ちょっとずつ変えればいい。最初の国民投票はすごく大変だから、非常に賛同の得やすいテーマからやるべきではないか。

0