4.辻本議員(社民党)の質問
辻本議員:124名の公述人応募があった。(年代の内訳を読まれましたがメモできず。)男性72人 女性52人。私が予想したよりも改正反対の人が多かったことに自分自身驚いている。憲法に関することには総意と熟慮が必要だと思う。社会の安定装置としての憲法をどのように取り扱っていくのか。ヨーロッパに視察に行って学んだのは、大方の総意がないことを国民投票にかけると混乱するということ。「新しい憲法を1から書き上げる」と総理も言っておられるが、こういう考えは政治的に未熟ではないかと思う。アメリカでは書き加えていく方式だ。ヨーロッパでは、急激な社会の変化をもたらさない方向で書き換える。この点について庭山さんいかがですか。
庭山氏 :革命なんてないほうが良いに決まっている。革命は、自浄努力を怠ってきた結果なのだから。日本の今の憲法の賞味期限はまだあるし、使い勝手がいいのだから、1から書き換えようということはまったく理解できない。
辻本議員:憲法審査会の機能についてもお聞きしたい。憲法審査会が常設され、常に「合憲か違憲か」を判断するということだが、改憲原案をつくるという政治勢力を国会の中に常設するのは、社会の安定という観点から見て適当か。
庭山氏 :現実的には、こういう形をつくらないと発議そのものが難しいということなのだろうが、時期早尚という感じ。憲法を守るのではなく、国会の中に「どこを変えよう、どこを変えよう」と思ってる人たちが常にいることになる。
辻本議員:60日から180日という期間についてはいかがか。私は1年くらいじっくり考えてもいいんじゃないかと思うが。
田辺氏 :最低でも1年は必要かと思う。
辻本議員:私もじっくりやったほうがいいと思う。私が護憲だから言っているのではなく、どっちにするにしてもハードルを高くするほうが正当性を強く持たせることになるというご発言もたくさんあった。公聴会が形式化してはならない。今日初めて公述人の皆さんのお話を聞く機会を得た。ご意見が今後の審議に十分反映されると思っておられると思うが、いかがか。
百地氏 :現実には公聴会がすんだら可決というパターンが多いことに常々疑問を持っているが、この法案については問題ない。最後は多数決しかないのだから。
庭山氏 :もう1年議論していただくともっといい案が出てくると思う。裁判に使う(なんという文章か忘れました)原稿も、もうこれでいいと思ってから3日おくとさらにいいものになる。
小林氏 :先ほど「最後は多数決」と言われたが、そこはどうなのかなあと疑問だ。慎重に議論してほしい。16歳にかかわらず、もっと若い人たち(小学生や中学生を含めて)がどう考えているか。若い人たちに何が話し合われているかわかるような形で議論を進めてほしい。選挙権のない人には政治家は目を向けないのか。(目を向けてくださっている方もおられると思うが)選挙権がなくても国民だ。
田辺氏 :選挙権のない人たちもひっくるめて、憲法改正についての選挙で信をとっていただいて論議を重ねていただければと思う。
5.糸川議員(国民新党)の質問
糸川議員:3月13日の朝日新聞世論調査では国民投票法案に賛成が68%だったが、産経新聞が今国会の優先課題を聞いたところ、年金福祉が40%、経済18,5%、憲法はわずか1,9%だった。この調査結果についてどう見ておられるか。
百地氏 :国民の意識は憲法から遠い。
庭山氏 :もし国民の中で盛り上がっているとしたら、1.9%でなく、桁を変えて大きくなってなくちゃいけない。これが実情ではないか。(朝日の調査は)、「手続き法」だから、「あったほうがいいかといえば、あったほうがいいな」ということで数字が大きくなるのではないか。
小林氏 :平均的な意識だと思う。
田辺氏 :(この憲法で)特に日常生活に支障がなかった。だから60年も続いたのかなと思う。
糸川議員:世論調査の誘導に危惧をもっていたのでお聞きした。年齢について。若年層の憲法論議の喚起についてお聞きしたい。
小林氏 :模擬選挙などを通じて感じるのは、若い世代は考える機会がないということ。教育の中で、考えて投票した結果どうなるかということについて、考える機会を与えられていない。
このあとメモがいいかげんで写せないのですが、糸川議員の「公務員の地位利用」に関する質問に、小林さんが、「日本では、何か教えると特定のイデオロギーを教えることになるから政治については触れないでおこう、ということになり、若い世代は考える材料すらないという状況になってしまった。日本の若者はトライアンドエラーの機会を与えられていない」と言っておられたのが印象的でした。