吉岡氏: ぼくね、アフガンで戦争が始まってから半年後ぐらいにアフガンに行ってたんですけど、今のこの給油活動も含めて、とんでもない大きな嘘が全体を覆ってるような気がしてしょうがないんですよ。
何故かというとね、例えばあそこでもってとにかくなんとか安定した社会を作るんだといって、まあカルザイ政権が出て来てやってますけど、しかしあそこでいま自由と民主主義を作ると言ってた人達っていうのは、10年前を振り返ってみたら、ぜんぶ内戦やってた人達ですよね。あのアフガンっていう国を、みんなで寄ってたかって潰してった、壊してった人達ですよね。
その前はもちろん旧ソ連が入ってって、それに対して抵抗運動やってましたけど、ソ連が引き揚げてからの、つまり10年間ソ連が居て、それからの5年間っていうのは、彼ら同士が要するに内輪揉めをやってぐちゃぐちゃにして、あの廃墟みたいな首都をつくったのは彼らですよね。その上彼らがタリバンを追い出すんだと言ってアメリカのバックアップを受けて出て来たわけですよね。そして今の政権を握ってるわけですよね。
僕はあそこに行っててね、カブールでもってずっと辛い時期を過ごした人達の話をずいぶん聞きましたけれども、彼らはね、信じてないですよ、その新たに来た、アメリカのバックアップで来た、或いは日本も含めて、来た人達、その権力者、ぜんぜん信じてませんよ。
彼らはまた戦争を始めるんじゃないかとか、また私利私欲を肥やすんじゃないかと言ってね、ぜんぜん信じてないですよ。だからこそ逆に言うと復興がどんどん遅れてるんですけどね。
そういう現実をなんとかしなくちゃいけないというのが、本来でいえば国際貢献のはずなんですよ。でもそれが何かわけ解からない今いったような構造の中で、石油を誰が売り買いして誰が一番儲かってみたいな話のところでやってることを、国際貢献という風な名前でなんとか認知させようとしてるわけでしょ。だから全部が嘘ですよね。
山口氏: 本当にいま吉岡さんが言ったことすごく大事で、やっぱりそもそも論に立ち返って、いったいアフガニスタンに何があるかのか、どうなってるのかというところを見極めないといけないと思うんですね。
例えばそのテレビでよく自民党・与党の人たちが説明するのは、「テロリスト、テロリスト」って言うんですね。「テロリストに対する戦いなんだ」って。
ぼく対テロ戦争っていうのは、敵は誰なんだっていうのをもっと明確に言ってほしいんですよ。で、それを言うと、「テロリスト」って言うんですよ。
「テロリストって何ですか。タリバンですか」。タリバンって違うじゃないですか。タリバンってもともと神学校の生徒で、要するにパシュトゥーン人の一つの勢力だったわけですよ、地場を支配するためのね。
「じゃあアルカイダですか」。アルカイダって何処に中央司令部があるんですか。アフガニスタンにあるんですか。そうじゃないでしょ。
「じゃあオサマ・ビンラディンを捕まえるための作戦なんですか」。オサマ・ビンラディンを捕まえるんだったら、それはやっぱり情報戦と、あとは特殊部隊や秘密警察ですよね。
吉岡氏: そう。
山口氏: つまり何ていうかな、万引きを捕まえるために街のなかを戦車が走り回ってるような感じなんですよね。そうするとこの戦争事態が、なんか物凄く虚構に満ちてるっていうか、
吉岡氏: そう。全く嘘に、誤魔化しに満ちてるんですよね。だから、例えば民主党の小沢さんが言ってて・・・、ぼくは本当かな、それでいいのかなって思ってますけど、治安支援部隊、ISAFっていう部隊がね、アメリカ以外のNATO軍を中心とした軍隊が今やってますよね、あのカブールから今もう全国的に平定すると、治安を維持するという形で活動してますけど。
ぼく、彼らの活動見てて、現地でですよ、見てて、物凄くアフガンの普通の人たちを低く見てますよ。早い話、彼らに向かって戦車の上からおしっこしてるの、ぼく見ましたよ。
こういう治安維持部隊、或いは治安支援部隊って、これが国際貢献してる、或いはそれに対して日本も入って行くんだ見たいなので、本当にいいのかなぁと。
横尾氏: それはもう全然ちがうと思いますよね。やっぱりやるとしてら、民主党が言ってるような民生支援とかね・・・
吉岡氏: 民生支援は僕はわかりますよ。
横尾氏: 或いはNGOを支援するとかね。そういうことなら解かりますけどね。
吉岡氏: すごい乱暴な対応をしてますよ、一般のアフガン人に対して。それに入って行くことが国際貢献だとは絶対に思えない。
川村氏: 「テロリスト」っていう言葉で一口に言いますけど、やっぱり・・・「反米主義者=テロリスト」っていう規定の仕方をしてるとすると、逆にそのアフガンや或いはイラクでもそうですけど、イスラムに対してキリスト教国家が横暴なそういう治安活動をやってくれば、普通の人たちも反米主義者になってくる訳ですよ。
それ=テロリストって見なすとですね、これは逆に悪循環に陥るんで。寧ろいまオーストラリアもイギリスもそうですけど、「テロとの戦い」っていう言葉を今年の初めから一切使わなくなってるんですよ、リーダーたちは。
そして、アメリカのブッシュ大統領もこの間イラクに電撃訪問した時は、イラクの米兵の前で「テロとの戦い」とは言わなかったんですよ。イラクの復興をきちんと、確実に平和をもたらすためにという形で、「テロ」という言葉を使わなかったんですよ。
で、いま使ってるのは、堂々と言ってるのは日本だけなんですよ。
山口氏: あっ、そうなんですか。ふーん。でも今だってテレビに出てる・・・、石破さんもそうだし、石原伸晃さんもみーんな・・・
川村氏: うん。だからその辺も、解かってないんですよ。
山口氏: みーんな、「テロリストだ」「対テロ戦争だ」って。
愛川氏: また、さっきも言った通り、日本の国民の脳細胞に、こう刺激を与えるためにはね、あの9.11、即ちテロリスト、良くないだろうと。従ってその根っこをなんとかするために油だろって、ここに飛んじゃうんですよ。
山口氏: ガソリンスタンドやってる場合じゃないんですよ。
吉岡氏: ガソリンスタンドやってる場合じゃないんですよ、本当に。そこだけを議論しちゃいけないんですよね。やっぱり過去に遡ってきちんと経緯をみて、その上でどうなのかっていう・・・、ちゃんとした事を議論しないと、「2百億だからいいだろう」とか「百億にしようか」とか、そんな議論じゃいけないんですよね。
愛川氏: しかも、石油はもうあんまり要らないそうじゃないですか。
川村氏: だから、何故いまアフガニスタンにタリバンが復活してきたのかと。で、タリバンがここまで大きくなってきてるっていうことは、逆にいうとアメリカがそういう拡大再生産してるわけですよ、反米主義者も含めて。
タリバンがこれだけ大きくなったことによって、じゃあ治安や民生がどうなってるかというと、一部では前よりもタリバンに頼ってる市民が出て来てるわけですよ。ここのところをどう考えるかっていうとね、日本がやってる事はテロ対策なのかっていう・・・、本来であればこの“テロ特措法”っていう名前自体、もう変えたほうがいいくらいなんですよ、本当にアフガニスタンを支援するっていうんであれば。
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以上です。 [文責: 平和子]