AutoCADが25周年を迎えたそうだ。
私はAutoCADを使い始めたバージョンはR13Jからだから、約10年以上のお付き合いになる。
設計事務所を開設した当初は、一旦AutoCADのレギュラー版(※1)から離れ、予算の都合上、AutoCAD LT(※2)に甘んじていましたが、Autodesk社が時々する格安キャンペーンでADT(※3)を手に入れてからは、ずっとADTのコア部分のAutoCADベースで仕事をしている。現在はAutoCAD Architecture2008にバージョンがアップされ、更なる進化を遂げているが、相変わらずAutoCADオンリーの使用しかしていないのが情けない。
冒頭が長くなりましたが、先日、中学時代からの友人らと飲みに行った先で、ソフトのバージョンアップの話になった。
ソフト、とりわけAutoCADや3dsMax(※4)などのグラフィック系アプリケーションはバージョンアップ料金が高い。私の使っているAutoCAD Architecture2008も毎年10万円そこそこのバージョンアップ費用(正しくはサブスクリプションプログラムと言って、更新パッチファイルや旧バージョンとの同時使用が可能なお得感あるサービスが受けられることになっている)を支払っていて、経費がかさむのは事実。
そんなバージョンアップ(ここで言うバージョンアップはサブスクリプションプログラム(以下サブス)のことを言います。)に果たして意義があるのか?という疑問は常々考えていたが、ひとまず思いつくままにメリット、デメリットを連ねてみたい。
☆メリット
1.ほぼ毎年行われるバージョンアップが正規料金より割安で手に入る。
2.アップデートプログラムが入手できる。(原則的にサブスのみ)
3.毎年悩むことになるバージョンアップを意識しなくていい。
4.バージョンアップすると古いバージョンは動かなくなるが、やはり客先のこと考えると、古いバージョンがないと検証できない恐れがある。新機能は古いバージョンでバグったりするので、その都度検証するには古いバージョンを置かなければいけない。原則としてサブス契約でないと古いバージョンはつかえない。
5.客先が自分より新しいバージョンだと、バージョンを落としてもらわないといけない。客先によってはお願いしにくいものである。
6.私の場合、趣味で新しいバージョンアップが楽しみである。
7.4個くらい古いバージョンになると、サポートが受けられない恐れがある。(というか現実には1つ古いバージョンでもサポート対象外の機能があるのが現実です。)
★デメリット
1.なんといっても月々1万円自動引き落としはきつい!(AutoCAD Architectureの場合です。)
2.バージョンアップ時にしばらく新しい機能に戸惑い、業務に若干の影響がある。急ぎの仕事なら古いバージョンですることも・・・
3.私はまったく関係ないが、古いバージョンで作ったマクロが新しいバージョンでは誤動作、若しくは動かない恐れがある。
4.変な話しだが、客先で新しいバージョンだというと、お前のところ、余裕があるんやなと皮肉を言われる。(でも、AutoCADの執筆を書いているというのがいい方向に働き、そんなことは言われないようになってきたハズ。)
5.実質的業務では、新しいバージョンより2つくらい古いバージョンを使うのがいい。客先との相性や、私自身の慣れという側面が大きい。よって、新しいバージョンは2年くらいお蔵入り状態だけど、2年後くらいには主流になるのだろうから、やはり必要なのだ。
以上、思いつくままに書きましたが、基本的にはバージョンアップ推進派の私が書いているので、ややバージョンアップに贔屓目な読み方をされたほうが無難でしょう。
まあ、一番大きいのは、やはり月々のお金の支払能力にみあったパフォーマンスがあるかということに尽きる。それを個人的見解に照らし合わせて考えてみた結果、私はやむなしという結論に至ってしまうようだ。それはややソフトウェア製作会社側、すなわちAutodesk社の意向に乗ったといわれればその通りだし、否定するものではない。
さて、上記の話は個人的に書いた内容なのですが、実は大変困った事態がAutoCADに関して起きているのです。
なんと、AutoCAD2007に致命的なバグが発見され、それ以降のバージョンといってもAutoCAD2008しかないのですが、アップデートプログラムはutoCAD2008のみ供給するとAutodesk社は発表し、現在更新プログラムが当てられています。
すなわちAutoCAD2007ユーザはその致命的なバグを抱えたまま、仕事で使っていますが、サブスクリプションメンバーであるか、わざわざ高い料金を出し、AutoCAD2008にバージョンアップするしか、そのバグから逃れる手立てはありません。
そういったAutodesk社のずるい戦略にいちいち噛み付くのもシンドイし、そもそもAutodesk社はアメリカの会社なので、日本代理店にいくら言っても進展がありません。
そんなこんなで本当にムカツクバージョンアップですが、仕事でしかも、主たる業務に使っているソフトなので、もう仕方がないというのが実情でしょう。Autodesk社様、なにとぞユーザ本位のバージョンアップをお願いします。と今はお願いするしかないのが情けない。
注釈
※1・・・機械、建築、土木と設計ジャンルを問わない汎用CADで、3D機能も充実し始めた通常バージョンです。特にカスタマイズ機能に卓越しているそうですが、私はプログラム知識が皆無なため、まるっきりわかりません(~_~;)
※2・・・AutoCADの廉価版ですが、通常の設計業務では充実したCADソフトと言えそう。但し、毎年たいしたバージョンアップしていないのに、高価になりつつある。昔は8万円弱で買えたのになあ。
※2・・・AutoCAD Architectureの前身でArchitectural Desktopの略。AutoCADに建築モジュールが付加されたバージョンです。でもどうせ付加するなら天空図や日影くらい計算できるようにしてよ!と言いたい。オブジェクト指向というのが売りで、3Dでモデリングしていくと自然に平面図、立面図、断面図と図面が自動作成されていくようだが、そんな理想的に物事は出来ていないのが実情だろう。まあ検証したことないのであしからず・・・(~_~;)
※4・・・言わずと知れたCGソフトの代表格。建築パースからアニメーションまで幅広く使われ、私の所有しているvizも3dsMaxの弟分。残念ながらvizの生産は日本では終了しましたが・・・(~_~;)

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