○呆れ、怒った07年
呆れ、怒った激動の07年も終わろうとしている。
消えた年金、ワーキングプアの増大など、政府が国民の生活への責任を放棄している事態が明らかになるにつき、国民の怒りは増していった。
国民の生活をそっちのけの一方で、憲法改定のための国民投票法を通したり、防衛庁を防衛省に昇格させたりと、日本の軍事化には余念がなかった。
今年は選挙の年だった。夏の参院選は、主権者がこうした呆れた事態に怒りを一票にしてぶつけるという絶好の機会であった。
結果は与党、とりわけ自民の大敗となり、それを受けて責任者の安倍首相は突然「お腹が痛く」なり、首相の座を去った。後継の福田氏は安倍氏の強硬路線から多少の柔軟路線への転換を果たしているポーズを見せているようであるが、問題は何も解決していない。
年金記録は結局消えそうな気配で、解決を公約したはずの首相もしらばっくれて平然としている。国会の事務所費問題という税金ドロボーの問題は曖昧なまま、これまた何も明らかにならないまま忘れ去られようとしている。
次官まで逮捕された防衛省の汚職についても、結局一企業、一個人の問題で幕を引きかねない様相である。
貧困の問題は国会では話題にもならず、見事に何の手も打たれていない。
○「大連立」〜危険な兆候
自民党の代わりに勝った民主党はどうか。選挙時に「国民の生活が第一」と自民党への対決姿勢を強め、国民の期待もあったはずだが、なぜか党首の小沢氏は選挙結果を受けて福田首相との談合の末「大連立」を党内に持ち帰る。
「自衛隊の恒久派兵法のため」「選挙での公約を実現するため」としているが、つまりは平和憲法破壊の軍隊派兵を恒久的に行いたいという小沢氏の野望が明らかになったということであろう。
小沢氏が本当に国民生活を重視するなら、長期に渡って国民生活を破壊し続けてきた自公と組むというのはありえそうもない話である。
結局「大連立」の話は国民からの怒りと民主党内からも総スカンを受け頓挫したが、民主党はそのまま小沢氏を党首に据える。その小沢氏は、「大連立の話は今でも正しいと思っている」と無反省なことこの上なく、小沢氏を党首の座に据え続けることで、今後の政治の動向に重大な危険性を残す事態になっている。
大連立の話とは、結局国民の世論が大きく分かれる問題、たとえば自衛隊派兵、消費税増税、選挙制度改定、憲法改定などを大政翼賛的に進めようという独裁政治の一つの形に他ならない。その結果は「国民の生活が第一」どころか、日本を米国の起こす戦争に自ら巻き込まれていく戦時体制作りであることは想像に難くない。そのような体制は、国民生活の犠牲の上にしか成り立たない。
○08年を明るい展望を持てる年にするために
08年はどういう年になるだろうか。
07年選挙の結果とその後の動きは、上に述べたように危険な動きを孕んでおり、いささかも軽視することはできないが、選挙の結果、インド洋に派兵されていた自衛隊は期限切れで戻るしかなくなったし、沖縄戦の集団自決で「旧日本軍の関与はなかった」と教科書会社は検定された挙句に書いていたが、沖縄県民の批判と行動を受けて、政府も「考えないといけない」と言い、教科書会社も不十分ながらも中身を書き直さざるを得なくなった
。
「世論が政治を動かす」という経験が、僅かではあるが生まれてきている。
08年をこうした「国民の世論が政治を動かす」経験を大いに盛り上げる年にしたいものである。
とりわけ、年初めに行われる自衛隊派兵法の国会審議を注視し、4月から始まる現代版「姥捨て山」法である後期高齢者医療制度の中止を求める運動など、考え、行動することの大切さがこれまで以上に大事になってきている。
07年はカモブログの更新も少なく、皆様には退屈な思いをさせてしまったと反省しておりますが、08年はより更新回数を増やし、考え、行動することがこれまで以上に大切なことを肝に銘じ、自分も書きたいことを書けるように時間を確保する決意です。
今後ともよろしくお願いいたします。皆様よいお年を。