ヤプールが生み出した最強の超獣軍団……陸・海・空の三大覇王。
その猛威の前に、宙スレイヤーは敢えなく敗れ去ってしまった!
ヤプール「フッフフフ……遂に宙スレイヤーを倒したぞ。
よくやった、三大覇王!
次は松戸の奴らに、この世の地獄を見せてやるがいい!」
ネオジオモス「お任せあれ、創造主様!」
ネオザルス「俺たちの力、とくと見るがいい!」
ネオゾール「ギィィオォォッ、地球人どもめ、手も足も出ないわ!」
ヤプール「改めて、松戸市民に告ぐ!」
ヤプール「寛大なるヤプールは、お前たちに三日の猶予を与えよう。
その三日後に、必ず宙マンの身柄を私に引き渡すのだ。
よいか、三日以内だぞ!
さもなければ、今度はこれ以上の火と硫黄の地獄が
お前たちの上に降りかかるのだ、ということを忘れるな……。
……さぁ、今日のところは引き上げろ、三大覇王!
フ、フッハハハハハ……!!」

破壊の限りを尽くして、悠然と異次元へ姿を消していく三大超獣。
「シオシオの、パァ〜……」
「ちくしょう……畜生っ……!」
あとにはただ、呆然と立ちすくむ松戸市民の姿があるばかりであった……。
と、空の彼方から聞こえてくる飛行音。
「何だ、またヤプールか!?」
「違うよ、ホラ見て、ホラ、宙マンだよっ!」

快獣ブースカが指差したその先には――
キングジョオからの急報を受け、大急ぎで旅行先の伊豆から帰ってきた
宙マンファミリーの姿があった。
宙マン「ようし、降りるぞ、みんな!」
地上に降りて等身大に戻り、駆けつけた宙マンたちの目の前にあったもの……
それは……それは、あまりにも無残な光景であった!
ピグモン「はううっ、ちゅ、宙スレさ〜ん!(泣)」
ビーコン「いったいどうしてこんな事になったっスか!?」
宙スレイヤー「おう……お前たち、か。
ふっ、ざまぁないぜ……こんな、みっともないトコロを見られちまうなんてな」
どうにか頭部の記憶中枢は無事だったようだが……
その痛々しい姿と同様、彼の声もまた、今にも消え入りそうである。
宙マン「しっかりするんだ、宙スレイヤー……一体、誰にやられたんだ!?」
宙スレイヤー「うっ……き、気を……気をつけろ、宙マン。
ヤプールが、あの異次元人ヤプールが……お前に復讐するために、
また異次元から……舞い戻って、きたんだ……」
宙マン「……ヤプールだって!?」
落合さん「まったく、逆恨みもいいところですわ!(憤慨)」
ピグモン「はうはう、今年の連休もヤプールのせいで大変だったの〜」
ビーコン「……ほんと、しぶとさはマジ半端じゃないっスねぇ」
宙スレイヤー「ヤプールの、切り札……三大覇王は、強力な……超獣の、軍団だ。
油断するな……奴らは、俺よりも強い……!」
宙マン「……判った。肝に銘じるよ」
宙スレイヤー「それと……お前に、ひとつだけ頼みがある」
宙マン「何だい?」
宙スレイヤー「今日の、仕事……急に、休むことになって……申し訳、ありませんと……
お前から、バイト先の……店長に……伝えて、くれないか」
宙マン「……君ってヤツは……(涙)」
こんな時でさえ、あくまでも律儀な宙スレイヤー。
その不器用だが誠実な生き様に、思わずほろりと貰い泣きの宙マンであった。

……そして、バラバラになった宙スレイヤーの体は救急車に乗せられ、
松戸市内の「千葉西総合病院」へと搬送されていく……。
ピグモン「……はう、宙スレさんかわいそうなの〜」
落合さん「いかが致しますか? お殿様……」
宙マン「決まっているさ、戦うまでだ!
私の大事な知人を、こんな酷い目に合わせるヤプールは許せない……
そうとも、絶対に許せない!」
「それはこっちの台詞だ、宙マン!」

不意に聞こえてきたその声に、宙マンたちが驚いて顔を上げると……
そこには、宙マンたちとは顔なじみの松戸の人々がいるではないか。
宙マン「やぁ、町内会長さん、それに他の皆さんもお揃いで……」
ビーコン「一体どうしたっていうっスか?」
「とぼけんなよぅ、このクソッタレ!」
「ヤプールの復讐だかなんだか知らないが……どうしてそんなことに、
無関係の俺たちまで巻き込まれなきゃならないんだ!?」
「そうだそうだ、巻き添えはまっぴら御免だぜ!」
「ヤプールが言ってたぜ、宙マンさえ大人しくヤプールに投降すれば
他の者には危害は加えない、ってな……。
なぁ宙マン、これ以上あんたにいられると迷惑なんだよ!
とっとと松戸から出てってくれ!!」
「宙マン「な、何だって……!?」
それはまさに、衝撃的な一言であった――
卑劣なヤプールの罠が、
じわじわと宙マンファミリーを追い込んでいく。
どうする、どうなる、彼らの「明日」はどっちだ!?

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