2009/11/20  0:09

スポーツは世界を変える?  

ロサンゼルス・タイムズの記事より。

中国の国家スポーツ総局長であった袁偉民(Yuan Weimin)氏は、本年10月に出版した著作において、2008年の北京オリンピック招致に際して、2001年にモスクワで開催された国際オリンピック委員会会合の際、ベルギーの当時のオリンピック委員会委員であったジャック・ロゲ氏を会長への支持の見返りに、北京オリンピックへの支持をとりつけたことを暴露している。ただ、実際にはロゲ氏はヨーロッパの2都市が候補にあがっていたことから、この約束には直接には従わなかったことも指摘している。同氏はさらに1990年代後半に中国選手が陸上競技において立て続けに世界記録を樹立していたにもかかわらず、オリンピックに出場しなかったのは薬物を使用していたためにドーピング検査をおそれたためであったことも暴露している。さらに・・・、と次から次へと中国スポーツ界の暗部を赤日のもとにさらけ出しているのだが、現在のところ中国語版のみであり、英語版や日本語版の出版が待ち望まれる。

ザ・ロサンゼルス・タイムズ 10月31日付 袁偉民氏の記事

中国元五輪委員会トップ 袁偉民氏の暴露本

このような暴露本に対して中国政府が沈黙を保っていることは、つまりは袁偉民氏がさらけ出した内容が真実であることを裏書きしているかのようだ。腐敗、賄賂が蔓延をしている中国政府では、地方自治体政府も含めて不正に対しては死刑の適用を行いながら、厳正に対処をしているわけだが、今回の暴露は、中国政府内部から批判をしようものなら、自らに火の粉が舞い降り、死刑とはゆかないまでもかなりの量刑を覚悟しなければならないのだろうか。中国政府の沈黙は、とりもなおさず、中国社会が自由に批判ができるような社会に近づいていることを示しているのかもしれない。このままでは、国家の威信をかけたスポーツ大国である中国は、そのスポーツの在り方から、民主化への道を歩まざるを得ないことになる。

スポーツは、世界を、いや少なくとも中国社会を変えつつあると言えないでしょうか?






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