2009/11/23 1:57
ガイスナー財務長官降ろしの大合唱 −中間選挙へ向けた共和党の布石−
テキサス州選出のケヴィン・ブレィディ議員は、共同経済員会において、ガイズナー財務長官に対して、「現在の経済状況に鑑みて、財務長官の職を辞すことは考えないのか」、と露骨に問い糾した。これに対し、ガイズナー財務長官は、「ブッシュ政権の経済再策のために、アメリカ経済は1930年代の厳しいものになってしまった」、と反論をした。ところが、ガイズナー財務長官が厳しく批判をしたブッシュ政権において、ガイズナー氏は連邦準備委員会ニューヨーク州局長であったのであり、リーマン・ブラザーズの救済はせず、AIGへの巨額の政府公的資金を投入したことにかかわっていることから、厳しい立場に追いやられている。ブレィディ議員は、「共和党保守派と民主党リベラル派はともに、ガイズナー長官の経済政策が不適切であるため不況が長く続いている、と述べている」、と指摘した。保守の保守がリベラルのリベラルと手を結ぶことは実際にあるのであり、現実に対する人間の認識と批判の限界であるのかもしれないが、面白い現象だ。委員会では、モーリス・ヒンチー下院議員が、「この委員会の皆はあたかもオバマ大統領が就任してから経済が悪化したかのごとく装っているが、まったく間違った議論だ」、とガイズナー財務長官をかばった。共和党にしてみれば、来年の中間選挙へ向けて、少しでも民主党の基盤を崩すことが必要なのであり、そのためには、オバマ政権のどのような瑕疵につながることも、「まことしやかに」、取り上げる勇気が求められているところなのだ。