2016/5/9

音の世界を知るひとつの試み  ラブフルート

音の響きをダイレクトに紙に描く。とても簡単で、誰でも直ぐに体験することが出来る。音絵楽ライブと称して、いわゆる音楽と絵画のコラボレーションとはスタンスが違う。

これは入院中にふと感じて実践した事から始まり、この4月に大分の某アトリエで自分以外の人にも体験してもらった。そして予想以上に興味深い体験になった。

この体験を象徴的な言葉で表現するのは後回しにして、このワークのポイントを上げてみたいと思う。特徴的なのは、音楽が始まってから終わるまで、集中して表現し続けることだろう。聴いて感じて、イメージを表現するのではなく、音そのものと直結した表現になることがポイントになる。

一瞬の中に多くの音が共鳴する時は、強く感じる音だけを象徴的に描くのか、トータルな響きをひとまとめにして描くのか、はたまたどんな表現になあるのか、瞬間的に選択し、次の瞬間に向かう。それは音楽が終わるまで続く。

なかなか集中力を必要とするワークになる。滑降を始めたスキーヤーのように一気に滑り降りる。思考ではなく、音が行動に直結する。片手でも両手でも、表現する媒体は問わないし制約はない。

用紙の大きさも自由。音楽の種類も問わない。ただ、長時間の音楽になると情報量が多すぎて手に負えなくなるだろう。その場合は、音の多様さをどのように象徴かするかが鍵になるだろう。

今回は3つのアプローチをした。最初は、ヒーリング系の音楽をスマートフォンからBluetooth で飛ばしてみた。次に、CDでドラムとフルートだけの演奏を流して描いてみた。描き終えてから、それぞれの絵をしばし眺め、感じたことをシェアした。その後、絵を見ながら再度同じ音楽を聴いてみた。とても興味深いことが現れた。音のエネルギーが絵と繋がっていることに気付く体験になった。

最後は生でラブフルートを吹き、それを聴きながら描くことにした。音の素朴さもあり、空気感も全く異なる空間になった。参加者に共通していたのは、CDで音を拾うのと、生音では全く感覚が異なり、表現も明らかに違ったという感覚だった。生音の響きは、直接ハートに届き、一体化する。この感覚は興味深い。

そこでは、音の響きと描くという行為と心が一つになり、区別がなくなるという体感があったということだった。

音楽が何なのか。音の響きと僕らの心とどんな関係があるのか。かつ、視覚的に表現する事との関係性も、まだまだ気付く事がありそうだ。

表現された絵に後から色を載せることも試みた。それは、音の響きの瞬間表現とは違う世界を見せているような気がする。

このワークショップは、人前で見せるためのパフォーマンスではない点も大切なポイントになる。また、高額の参加費を求めることも避けるのが良いだろう。金銭的要素によって、人の心は明らかに変化し、可能な限りピュアであることを妨げるだろう。純粋に、素朴に楽しみ、感じる空間は、許される限り自由で金銭的負担から解放され、それを望む人が戸惑いなく加われるものでありたい。自由カンパで動ければベストだろう。

参加者は画材も絵筆や鉛筆を持参を原則にしながら、必要な時は負担が大きくなりすぎない範囲で呼び掛け人などが準備する事があっても良いかも知れない。クリックすると元のサイズで表示します
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