九一 親等なほ
横田めぐみさんの周圍を思ふ 末揃ふ名故迫り得てゆけり
拉致されし國にて相婚ひ別れぬる夫の母も訪ね來んとぞ
親等なほ君還る世へ待ちゐむ眼癒え憂き胸や色据ゑ分けぬ頬
よこためくみさんのしうゐをおもふすゑそろふなゆゑせまりえてゆけりらちされしくににてあひあひわかれぬるをつとのははもたつねこんとそおやらなほきみかへるよへまちゐむめいえうきむねやいろすゑわけぬほ
九二 黄金牛
憤怒すさぶ荒野に忽ち身痩せ横たはり居む群れも怯え嘔食き
雲居にし律法を授けらるる間を下界黄金の牛鑄てゑらぐ
エホバへと唱へみん夢滅び和す世やそぞろ褪せ罠搖り埋めぬ音
ふんぬすさふあれのにたちまちみやせよこたはりゐむむれもおひえゑつきくもゐにしおきてをさつけらるるまをけかいこかねのうしいてゑらくえほはへととなへみんゆめほろひわすよやそそろあせわなゆりうめぬね
九三 羽掻
羽掻にし君の乳房を揉みしだく卯花垣つと逸れゐる木の間
菖蒲吹く頃故われも祕めぬ根をとろけ吸へるや萎えぬ間頬に
無理押す愛塞けで空瀬天より押さへ笑ひ絶え寝ん迂よ無知故居つ
はかいにしきみのちふさをもみしたくうはなかきつとそれゐるこのまあやめふくころゆゑわれもなえぬねをとろけすへるやなえぬまほほにむりおすあいせけてそらせてんよりおさへわらひたえねんうよむちゆゑゐつ
九四 消息
埋立地外れのしげり揚羽來て無沙汰侘びゐし胸を搖らせる
と妻子返す書に消息見えゐぬ
桐咲かむ日を漏れ得ぬ眼おもほゆや据ゑん山根に瀞細らなる
泳ぐ世の色平和な苑開く地(ち)
うめたてちはつれのしけりあけはきてふさたわひゐしむねをゆらせるとつまこかへすふみにせうそこみえゐぬきりさかむひをもれえぬめおもほゆやすゑんやまねにとろほそらなるおよくよのいろへいわなゑんあくち
九五 替歌 *キス ミー ガール ユア オールド ワン
はやらす音の末漏れ聞けど怯え抑へむ迂 和に濡れ八百袖問はせぬ
君が代に慰安婦の愚痴からませて溜飲さげてゐぬいぢましく
魂を斜め讀みある心処を惡醉ふ露も根絶え滅べり
はやらすねのすゑもれきけとおひえおさへむつわにぬれやほそてとはせぬきみかよにゐあんふのくちからめつけりういんさけてゐぬいちましくたましひをななめよみあるこころとをわるゑふつゆもねたえほろへり
九六 親王
悠仁親王初宮を祝)ぎたてまつる和歌
すめらぎの道照り明るこの空を詣れば笑む名聲そろへ祝げ
萌え冴えし種も幾千代貫け經んと色搖り置く名あやに寄せゐぬ
夢失せず群れ追ふ音
ひさひとしんのうはつみやをほきたてまつるわかすめらきのみちてりあかるこのそらをまゐれはゑむなこゑそろへほけもえさえしたねもいくちよぬけへんといろゆりおくなあやによせゐぬゆめうせすむれおふね