
夜と霧
夜と霧迫る間を林檎酒に
醉ひ忘れ居ん消えぬ痛みや
憎む名を殺しても晴れ得ぬ胸よ
わが身塒へ襲ふ凶夢
怖氣埋め命なほ點(とも)す位置へ、うら呪ふ繪裂け、八百藍出させて。
よるときりせまるあはひをりんこしゆにゑひわすれゐんきえぬいたみやにくむなをころしてもはれえぬむねよわかみねくらへおそふまかゆめおそけうつめいのちなほともすゐちへうらのろふゑさけやほあゐたさせて
* 参照 レマルク「凱旋門」
解説映画「凱旋門」
レマルク原作のふやけたメロドラマ。ただでさえ嘘臭い話を、決して上手い役者ではないボワイエとバーグマンが芝居気たっぷりに演じるので、誉めように困ってしまう。粗筋を書くのもバカらしい大時代がかった話だが……。大戦勃発直前のパリで、無免許で秘かに開業するオーストリア出身の亡命医師(ボワイエ)が、失恋から自殺を図ったイタリア女(バーグマン)を救ったことで恋に落ちる。しばしの蜜月を送るが、男の方は不法入国で国外退去に。数ヶ月して戻ると、女には新しい恋人が出来ており、そこへ彼が私怨をもつナチの手先(C・ロートン)が絡んで……。そんな波乱万丈の物語なのに、133分の上映時間がヤケに長く感じられた。歴史に翻弄される男と女、と呼ぶには余りに忍従の足りない主人公たちに苛立つ。

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