2017/11/19

太宰府引率  教育

先日、中国の学生さん先生たちを連れて太宰府に行く。予想通り中国からの団体さんでごった返し、ランチをとった店の隣の席にも団体さんの集団。中国語が飛び交い、あまり海外の雰囲気ではなかったかも(笑) 

建物も神社とはいえ syncretismが進んでいるので中国では見慣れた風景。そんなわけで、落ち合う場所を決めて4時まで自由行動とした。最初は固まりで移動していたが、そのうち中学生と思しき修学旅行生の集団に分断されチリジリになる。

そんなわけで、思わぬ自由時間がとれて例の場所、天開稲荷社に数年ぶりに行く。先日梵さんところで話題にしたので思い出したこともある。場所は本殿の裏手、向かって右手の山側に鎮座する。 

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いくつか茶屋を過ぎて森の中の道をドンドン登っていくと鳥居が上の方まで伸びていくのが見える(写真は逆に上から撮したもの)

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小さな社があるが、実はさらにその裏に回り込まないといけない。「奥の院」の看板は出ているが見逃す人も多い。「まさか」というような場所だからだろう。

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これが最後のアプローチ。手前の写真だけupする。

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「奥の院」の中は流石に神聖な場所、気が引けたので写真は撮っていない。中に入ると小さな沢山の狐様が祀られている。

しばらく過ごしたのち、まだ時間は十分すぎるほどあったので、参道のスターバックスで時間を潰す。奥の席にいたので実は同じスターバックスの出口側に学生さんたちが揃っていたのに気がつかず。

苑内では菊展も開催されていた。

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当日はそんなわけで、1日9.5Km、14,249歩、上がった階段は18段とiPhoneのヘルスケアアプリは記録している。
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2017/11/18

「あとは野となれ、山となれ」&「意図的削除?」  震災ー原発事故

『日本原子力発電が原電の廃炉費、大幅不足 原発建設に流用』このニュースを昨日車の中で聞いた時「やっぱり!」という気持ちが湧き上がった。それは原発を運営している組織に対する根強い不信感がその背景にある。

原電の廃炉費を原発建設に流用し大半が残っていないとのこと。なぜこのような重大な事件が話題にならないのか? ニュースを運転中に聞いたあと調べてみてもなかなか出てこず、検索しないと見つけることができなかった。大手のマスコミですら片隅に載せているだけ。きっと「忖度」があるのだろう。
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6261462
http://buzzap.jp/news/20171117-tsuruga-nuke-plant-diversion/

つまり、廃棄物についても廃炉についても、「あとは野となれ、山となれ」ということだ
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http://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/4911/trackback

ちなみに廃炉費用の積み立て金は40年、利用率76%で計算されている。つまりそれより短い期間で廃炉になるものは不良債権化する。 これは「予想」ではなく、純粋な「計算」
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因みにこうした重要な書類がいつの間にやら、経済通産省のweb上から消えている。もし隠す意図がないなら行き先のURLを明記すべきだろう。
http://www.meti.go.jp/press/2013/10/20131001002/20131001002-4.pdf

注)一見すると、探している資料が「インターネット資料収集保存事業」の中で見つかるような体裁をとっているが、いろいろ試しても見つからなかった。つまりこれは意図的削除
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2017/11/18

『呉越春秋』  お勧めの1冊

『呉越春秋』
東洋文庫、2016年初版。この手のものとしては、新しい。逸話類はよく聞く話だが本物を読んだことがないので、「もしかすると読める本=途中で挫折する可能性ありの本」として借りてきた。ところがそれなりに読める。多分現代語版だったのが幸いしたのだろう。

伍子胥の話はたくさん出てくるが、意外と孫子はない。というか、138ページまで読んで彼、孫子の話は1箇所だけ。あの呉王闔閭のお気に入りの姫を大将にして軍の長にした最初の場面の話だけだ。p82 またそれ以外の人物に白喜という将軍がいたことも知る。p72 彼も伍子胥同様、親族が楚で誅殺された人物らしい。

またこの本を読んではじめて孔子と呉越興亡の時期が年代的に近いということを知る。孔子の弟子である子貢が、斉が魯を滅ぼそうとした時、呉、越を廻り謀略をしたということらしい。p120 p164

実に驚くべきことが書かれてあった。それは最後に呉王夫差が勾踐と范蠡に囲まれ絶対絶命になった時、呉王夫差が以下のような矢文を書いたとか。

『私は狡兎が死ぬと良犬(猟犬)は不要になって煮て食われる、、 』p159

えっ?! これまでこの言葉を発したんはこれまで范蠡だと思ったのだが?? しかしこの本では夫差が述べたことになっている、驚いた。

実は最後の「解説」で著者はこの「呉越春秋」が、

『同書の全訳刊行はおそらく我が国で初めてである』 と述べられている。p341もしかすると、上記の言葉が夫差のそれであるということが今までちゃんと知られていなかった可能性はないか? 

ところで、訳者の佐藤氏(生年1920年)は定年退職後に翻訳を始められ、齢96歳の2016年に出版されている。ご年齢を考えると凄いと言わざるを得ない。


追記
『狡兎が死ぬとーーー煮て食われる』の言葉を范蠡はのち、呉の滅亡後、文種に対して述べている。p298 おそらくこの言葉は当時、広く使われていた言葉なのかもしれない。
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2017/11/17

『東シナ海文化圏』3  お勧めの1冊

『東シナ海文化圏』3
『東方地中海地域の婚姻はもとは自由なものであったとみられる』p100 ← 証拠を列挙して!

『日本の厄年の観念も関の一種とみれば、江南につながる』p102 ←簡単になんでもつなげないで!

『東方地中海地域では海で死んだ者の霊魂の行方には気を遣った… その根底にあるのは舟山群島でみられる潮魂であろう』 p103 ← 全く思いつきを言い切れば勝ちという感じ。

『越絶書』というのがあるらしい。これは一度読んでみたいという気になり早速図書検索で県内図書館の横断検索を行ったがどうもなくて、その代わりにこの本を元に後漢時代、趙曄により書かれたという『呉越春秋』という本を隣の市立図書館から借りてきた。別の本を借りてきたというのは、そろそろ限界かな?と感じた証拠だろう。

またしても、曰く。
『横死などの魂はどこにいくのか。それを解決するのが龍宮である』p122 ←そんなに簡単に解決しないでくれ〜

『(沖縄の)シヌグは豊作感謝の祭祀芸能であろう』p143 ←そんなに簡単に結論しないで欲しい!

『(普陀山の)観音を最初に朝鮮半島に伝えた者は百済の僧であろう』p156 ←そんなに簡単に重要な結論を出さないで欲しい!

もう限界だ!
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2017/11/16

『東シナ海文化圏』2  お勧めの1冊

付属病院でインフルエンザの予防注射を受ける、毎年のこと。一度罹って酷い目にあって以来、欠かさず受ける。

自費診療なので金額は5185円が明細書には記載されているが、支払ったのは半額の2,592円。これは病院関係者ということで割引があるから。



『東シナ海文化圏』2
それなりに興味深いのだけれども、論理性が弱くて気に入らない。例えば、『巫舞は呉越の地を原郷とする』と断定するが、それは十分な証拠があるのか? 取り上げる史記は単に巫女舞の記載だけでそれが原郷である証拠にはならない。それとも先行研究に十分な証拠があり、すでに周知の事実なのか? とてもそうは思えない。p38

あるいは、『越は呉を滅ぼした。そして前468年から90年ほど、山東の琅邪に都をおいた。この間、旧呉国から移民が出たであろう… こうした移民史を総括する伝承が徐福東渡である』とするが、まるで素人談義のようでいただけない。ここはきちんと論拠を挙げるべき。p46

江南由来の稲作が龍山文化期に山東半島に来て稲作が一時期定着したのは確実だと言うが、その根拠は稲もみの遺跡と気候変動の事実を挙げるがどうも弱い。p70 今なら様々な考古学的(物理化学的)証拠や分子遺伝学的証拠(DNA配列とか)が調べれば可能なはずだが?

あるいは、『祈雨祭の主神は龍であろう』と断定するが、そんな感じで議論を進めていいのか? p72

『魚肉を塩漬けにして保存し、発酵食品として味合うことは江南に由来するとみられる』 p94 
これもいただけない。自然科学の世界ではこのような一言を仮説として提唱するのには山のような実験をし、証拠を挙げなければならないだろう。

『海民は古代越人のときから、男女同船して移動したのであろう』p95 
とにかく内容は興味深いのだけれども、論理展開の杜撰さが気になり「そりゃ、なんとでも言えるよね!」て、否定的な言葉がつい出てしまう。

ま、以上のように散々、悪態、批判轟々としながらも、やめずに読み続けているのは、それなりの魅力があるから。

<データーベースとして>
平安時代の『新撰姓氏録』に204戸の大陸移民があり、うち14戸は春秋戦国時代の人を祖としているらしい(漢は最終的に163戸だが、現代中国では高句麗の41戸を自国史に加えるので204戸とするらしい)。p46

明王朝は朝貢と海禁政策をとったので、琉球国が中継ぎ貿易で繁栄したとある。ある意味、隙間産業なのか? 
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2017/11/15

『東シナ海文化圏』  お勧めの1冊

博多人形工房に中国の学生さんを連れて行き、「絵付け体験」をしてもらう。場所は此処。
http://hakataningyo.boo.jp

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学生さんの作品。なかなかの出来栄え。

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そして午後からは太宰府行き。これについてはまた後日。



『東シナ海文化圏』
副題:東の<地中海>の民俗世界。野村伸一著、講談社選書メチェ。2012年初版。

大陸から日本海、渤海、黄海、東シナ海を眺めれば確かに地中海というイメージが湧く。これはフェルナン・ブローデルの『地中海』の日本版とも言える。
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春秋戦国時代、呉は越に滅ぼされ、越はBC334年楚に滅ぼされた。呉越文化は稲作、漁撈など朝鮮や日本の基層文化との共通点を持つ。越は山東省に植民地?を持ち海沿いに移動していた。これらの文化圏が朝鮮半島や東シナ海を越えて九州に達した可能性は高いと思われる。

それに、越人の文身は魏志倭人伝の倭人と共通性をもつ。また、稲の分子遺伝学は江南の稲が日本列島に渡ったことを示している。さらに江南では「嘗新=Chángxīn」の習慣があるらしい。これは稲の収穫後、その新米を炊いて食べることらしいが、p16 この言葉を逆にすれば「新嘗=にいなめ」すなわち天皇がその秋に採れた稲を食すること重なる。
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2017/11/14

『世界に分裂と対立を撒き散らす経済の罠』15  お勧めの1冊

遠藤誉先生がトランプ氏の中国訪問に関して、先週Yahooに出された記事の最後に、『日本が気をつけるべきは「人材育成」』とされているのに同感だ。
https://news.yahoo.co.jp/byline/endohomare/20171110-00077977/

ただし、「キッシンジャーは極端な親中であるとともに、反日」という遠藤氏の意見には同意しない。キッシンジャー氏は単に中国が19世紀前半まで世界第一の経済大国であり、かつ2000年以上の文化大国であるという事実を冷静に見極めているだけのこと、別に親中でも反日でもないだろう。


今回のトランプ訪中を単にビジネスマンの行動からだけ捉えるのは危険だ。何より「人的関係」こそ、長期に渡る戦略として捉えなければならない。第二のニクソンショックが起こったら… 第一のものとは比較にならないだろうとむかし述べたが。その時の、清華大学を訪問した時の、危機感がまた甦った。
http://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/4023/trackback



『世界に分裂と対立を撒き散らす経済の罠』15
著者は何度も米国における問題は中間層の没落だとする。そしてその例にラストベルトをあげる。まさに今度のトランプ大統領の出現もそれが背景にあるだろう。そして国富は上位1%に集まられた。2010年段階で所得成長分の93%を上位1%が獲得し、中間層の所得は1996年水準を下回った。下位80%については所得の110%分を消費しているとか。p434、p442

いつも私が経済学に感じていることを著者は正直に認めている。すなわち、

『経済学では自然科学のように、管理された環境下で仮説を実証することは難しい』p443

ということだ。

ここで実に意外なことが、書かれていたが、よくよく考えると納得がいく。それは生産性の向上はそれが適正な条件下でなされなければ害の方が大きいということだ。そしてその典型例に1929年の大恐慌をあげる。すなわち、当時は労働者の2割が農場で働いていた、そうしなければ必要量の食料が生産できなかったからだ。ところがそこに生産性の劇的向上、農業革命が起こった。機械化が進み、種子や肥料、農業技術が改善された。現在ではわずか2%の労働人口でそれまでの食料を生産できるようになった。p445

そうすると何が起こるか? まず農業から大量の失業者が生まれる。さらに過剰の農業労働者を急には首を切るわけにはいかないので過剰生産が起こる、つまり食料価格の低下が起こりますます農業従事者の収入を低下させる。収入の低下は需要の低下を引き起こし結果としてデフレを起こす。

この状況は現代に似ている。ただし現代は製造業で起こっている。さらに現代ではグローバル化が拍車をかける。米国では60年前に労働人口の3割以上が製造業に吸収していたが、今では1割だとか。またグローバル化で数百万人に雇用が海外にアウトソーシングされた。p447

では製造業からどこに雇用は向かうべきか? サービス業だろうが、サービス業の年収は日本の場合年間100万円近く低くなる。つまり現状では製造業での生産性向上で年収が日本では100万低下する集団を生じることになる。
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否、仕事があるだけでむしろましとすべきかもしれない。誰しも簡単に製造業からサービス業に転職はできないのだから。日本のように失業率が非常に低い国でもそうした職種転向は容易ではない。

ここで米国に特有なことが書かれていた。それは犯罪者が多い米国では囚人1人あたりのコストがハーバードの学費よりも高いということだ。p459 
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2017/11/13

『世界に分裂と対立を撒き散らす経済の罠』14  お勧めの1冊

『世界に分裂と対立を撒き散らす経済の罠』14
教授は日本についても言及する。曰く、
『今や、日本は手本である』p391

なぜなら、『中身はそれほど悪くはない』から。そしてその理由に労働人口が2001年から2010年にかけて5.5%縮小した。一方、アメリカは9.2%増大したから労働人口あたりの実質経済成長率はアベノミクス以前でも米国やドイツなどを上回っているからだと。p392

ただし、問題がないわけではない、否、大いにある。それが日本の後期高齢者の25.4%が相対的貧困にあるから。この数字はアメリカの27.4%よりいいが、OECDの平均の16.1%には劣るとも。p394

こうした見方は驚きだ。なぜなら日本は老人の方が若者よりも優遇されていると考えていたからだ。 最後に著者は日本が所得の平等性、平均余命、失業率、教育と医療への投資、労働人口1人あたりの生産性でアメリカを上回るからだと。

最後の労働人口1人あたりの生産性以外についてはそうだと以前から理解していたが、生産性は低いと考えていたがどうだろう? 生産性の順位は、米国>フランス>ドイツ>英国>日本>韓国と聞いていたが??? どちらかに間違いか嘘があるのでは??
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次に中国についても著者は語る。すでに中国は製造業からサービス中心に経済が移行しつつあるとしながらも、多くの産業が過剰生産に苦しんでおり、政府が介入しなければ問題解決は難しいと。p402 確かに中国における政府の介入はすごいものがある。


追伸:
もしかすると、先のデーターが<国民一人当たり>のGDPを指標とした「労働生産性」なのに対し、ここで議論されているのが<労働人口1人あたり>の「生産性」ということにあるのかもしれない。これについては今後の課題として残しておく。
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2017/11/12

『世界に分裂と対立を撒き散らす経済の罠』13  お勧めの1冊

<そろそろ限界>
先日から『東シナ海文化圏』という本を読んでいる。冒頭から論理の粗雑さにイライラつき、文句たらたらだが、半分以上読んでしまった。それはかつて読んだハンチントンの『文明の衝突』に似たものを感じるからだ。論理の粗雑さ(著者の先生、ゴメンなさい)にも関わらず、真実を掴む直感を著者が持っていると感じるから。 
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とはいえ、やはりそろそろ限界。壇上から講義をするようなタイプの議論にはとてもついていけない。やはり読者を対等に扱い、証拠を挙げて議論を進めるタイプの本でないとついてけない。

<明日から国際交流週間>
明日、中国の姉妹校から学生さんが1週間の予定で来日の予定。今回で二回目、別に嫌ではないがそろそろ引退予定の者より、若い教員が国際交流に関わる方がよいと思うのだが、去年もそうした提言をしたのだが、声は届かなかった?



『世界に分裂と対立を撒き散らす経済の罠』13
そうした不平等をもたらしたのが政治であるとするならば、

『アメリカの地位を回復させ、国家としてのアイデンティティーを奪い返したいなら、まだ時間はある』と著者はいう。そして、

『不平等を深化拡大させているのは、揺るぎない経済の法則ではなく。私たち自身が書いた法律なのだから』 と最後に力強く結ぶ。p366

7章の「世界は変えられる」で教授はシンガポールの例を挙げているが、実はこの国は1965 年のマラヤ連邦から追放された時は、絶望的なほど貧しく、失業率は25%だったとのこと。全く知らなかった。p371

その後あのリー・クアンユーにより「開発独裁」と批判を受けながらも、1人あたりの所得でも世界9位、不平等のレベルは比較的低い状態にまで国を持って行った。
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2017/11/11

『世界に分裂と対立を撒き散らす経済の罠』12  お勧めの1冊

給与所得者の保険料および扶養控除申告書が今年からweb提出になった。早速入力してpdfをダウンロード、保険会社の証明書を添付して早々に提出。最初の提出者になったみたいだ。

ちょっとわかりにくい入力システムの部分(入力済みの画面が途中で確認できず、最後のpdfでのみ確認可能)があるが、そこは今後改良すればよい。慣れれば簡単なものになるだろう。 ついでに保険会社の証明書も将来はwebベースでの認証システムを取り入れればよい。中途半端なクラウド化は不経済



『世界に分裂と対立を撒き散らす経済の罠』12
著者スティグリッツは「極度の不平等は経済の安定性だけでなく、社会と政治の安定性を損なう」と繰り返し主張する。

ここで「パルマ比率」という言葉を初めて知る。これは国民総所得における上位10%の取り分と、下位40%の取り分の比率らしい。p351 そして、これが1以下だと良しとする。この比率を満足しているのは北欧諸国だとも。そして、この比率は現在では適切な指標としてコンセンサスを得ているらしい。p354 

webで調べてみるとユニセフのデーターによれば、北欧が0.7〜0.8で合格。日本は1.02(2014年)で、もう少し。 ちなみに米国は1.64。韓国は実は非常に低く0.83なのは意外だった。これはどうしたことか? 下のURLの図10.1
https://www.unicef.or.jp/library/pdf/labo_rc14j.pdf

これまでも何度か書いたように、著者は資本主義社会において「不平等は必然ではない」と主張する。これは同じデーターを出しながら、「資本主義の本質である」と考えるトマ・ピケティーとは異なる(ただし、そうだとピケティが述べているわけではないが文脈から考えればそうなるということだ)。そしてこうした結果を導いたのはスティグリッツ氏によれば「政治」であるとする。そうならば、当然「政治でこれは変えられる」という結論となる。p361

80年代以降、こうした状態が徐々に酷くなった背景の1つにソ連の崩壊によりライバルがいなくなったことを指摘する。p362 

実はこのことは、漠然として私自身が感じていたことでもある。私はこのことを「緊張感がなくなった」と表現した。 素人でも感じるものだ。
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