2017/5/17

『虚構のアベノミクス』3  お勧めの1冊

新テストは120字以内での記述式問題を導入するらしい。採点は民間企業などに委託することになったらしい。

理想を言えばマークシートよりは記述式の方が、実力が分かるのは事実。ただ問題は、採点基準の公平性だ。採点者により基準は微妙にかわるし、また同じ採点者でも採点の最初と最後では基準がこれまた微妙に変化してくる。私の場合、採点を始めた時点では厳しく、段々甘くなる。それで、最後にもう一度全部採点しなおす。100人程度のレポートではなんとかやっているが、しかし相手は50万人。これだけ多数の受験者の記述解答をどのように公平に評価できるのか、採点の公平性はどうみても担保できない。これは確実に言える。
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG15HBI_W7A510C1MM0000/?dg=1

おそらくABCという3人の受験者の解答をX氏とY氏という2人の審査官が同じ基準を用いて5段階で採点しれば、多分順位は変わらないだろう。しかし、X氏はA=5点, B=4点, C=点2とする一方で、Y氏はA=5点, B=3点, C=2点とするようなことが十分に出てくる。そうなるとBさんは採点者がX氏の時は得し、Y氏の時は損をすることになる。しかも受験者は50万人程度いる。この1点の差の間に数万人がひしめくことになる。それでいいのか?

追加:レポートの採点の実例
http://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/2554/trackback

客観試験のO X問題や穴うめ解答、計算問題だと公平性は完璧だ。
http://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/3281/trackback


『虚構のアベノミクス』3
アメリカのIT企業は、サービスが中心だと著者は語る。p226 まさしくそれだ、docomoとアップルストアーの違いもそれだ。どちらも工場は持たないしIT企業の看板は掲げているが、そのマーケッティングの違いは歴然。それでは最初から勝負が付いている。
http://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/4792/trackback

また「新興国と体力で張り合ってはならない」の章では、「円安印、ドリンク剤」の飲み続けて体力を消耗するばかりだという。まさに同感だ。価格競争で中国に勝てるはずはない。製品の品質というが、今日日スマホなどは数年で大部分のユーザーが切り替えるし、日常的な使い方では落としたり水に濡れたりするのが常、どんなに製品がよくてもそうした事故には耐えられないだろう。否、高度であるだけに弱い。それに対しアメリカやイギリスは体質を変えて伸びてきた。アップルやGoogleに代表される企業を指す。ただし著者はそうしたアメリカにも弱点があることも指摘する、それが、

『アメリカ経済の問題は、生産面にあるのではなく、分配面にある』という点。p230 まさにこれだ! これをピケティは指摘し、かつトランプ現象はそれを証明した。著者はこれに対する処方箋は社会保障の充実や、所得税の累進課税などによる所得の再分配だとする。
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