2017/5/18

「一帯一路」構想 & 『虚構のアベノミクス』4  お勧めの1冊

遠藤氏の『日本はAIIBに参加すべきではない――中国の巨大化に手を貸すな!』という論説を読む。
https://news.yahoo.co.jp/byline/endohomare/20170517-00071050/

いつも参考にさせてもらっている遠藤氏だが、これについては意見が異なる。同氏はAIIBに参加することが中国の覇権に手を貸すことになるという。その論理は判らぬでもない、否、そういう意味合いは十分あるだろう。しかしどうだろう? IMFにしてもADBにしてもそれを主導する国々にそうした目論見がなかったわけではない。否、あることを十分開発途上国が見てきたからこそ、それのカウンターパートとしてのAIIBに賛同している面がないとは言えまい? 「目くそ鼻くそ」の類だ。
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かつて日本主導の「アジア通貨基金=AMF」構想もそうした米国の意向で頓挫したのではなかったのか?
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今回の論調は遠藤氏のトラウマからきた感情的な部分があるような気がする、といえば失礼にあたるだろうか?



それに、

別の側面から見ると。あの「一帯一路」構想には中国にとってリスクがある。 しかしそのことについては日本では何故か議論されない。 陸のシルクロードと、海のシルクロードの2面作戦には膨大な資金がかかる。それだけの体力がこれからの中国=人口オーナス期を迎える中国にあるのか? 逆に体力を消耗させる可能性も高い。

もともと、陸と海のシルクロードは補完的な部分よりも競合的な部分が多い。それは、かつて陸のシルクロードが海のシルクロードの発達ですっかり寂れてしまったことをみればわかるはず、何故のそのような単純な論理が理解できなのか? 私のような凡人にはおよそ理解できないほどの高度な理論をお持ちなのだろう。 反中派なら中国にこの「一帯一路」構想を推進させて、その国力を削ぐという密かな戦略もあるかもしれない。



『虚構のアベノミクス』4
「強い産業をもつアイルランドと駄目になったイタリア」という章で著者は、バブル崩壊(銀行の不良債権)を経験したにも関わらず、アイルランドが再生したのはアイルランドに強い産業があるからだとする。それがイタリアとの違いだと例にまで上げて指摘している。p231

しかしこれには少し違和感を感じる。確かにイタリアの財政は日本と同様破綻寸前かもしれないが、人々の生活は豊かなような気がする。
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傍目だから、実情を知らないからだ言われれば、そうかもしれないが、「里山資本主義」の藻谷浩介氏の本の中にはイタリアを手本にできそうな内容が含まれているし、大前研一氏などは、『イタリアを見習え、イタリア人は国家を信頼していない。実際国家経済は破綻しているが、地方が都市国家モデルを実現している』 という。
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国家の財政は人々の生活あってのものだし、その逆ではないはず。


それと面白いことが書かれてあった。それがスマイルカーブ理論。 これは企画、研究開発、設計(上流)とマーケッティングは利益率が高く、製造は付加価値が低くなったということを示す。特に新興国の存在は中流の物作りの利益率を低下させた。ここで勝負してはいけないということだろう。p232
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