2017/5/14

『孫子・呉子』  お勧めの1冊

ようやく土曜日になり図書館に行く機会ができたので『農耕起源の人類史』という題の面白そうな本を見つけたので、先の『反西洋思想』の残り数十ページを残すのみになった段階ではあるが、スッパリと中断し、新たな本を読み始める。もっともblog用に10日分くらいの書きだめがあるので、しばらく書き込みは先になるだろう。ちょっとだけ予告編(汗)。


この本は考古学研究者による考古学と、言語学・遺伝学の研究成果をもとにした壮大な研究書である。監訳者にはそれぞれ言語学と遺伝学の専門家がついている。うち、遺伝学の監訳者である佐藤洋一郎氏の本は『イネの歴史』や『稲の日本史』、『DNAが語る稲作文明』、『DNA考古学』、『DNA考古学のすすめ』、『三内丸山遺跡:植物の世界』 など、これまで何冊か読んだことがあり、内容も遺伝学なので普通の人よりもよく理解できる分野。
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一方、言語学の方はもともと未知の分野だし、どうしても言語学と聞くとインド・ヨーロッパ語族=アーリア人と繋がり歴史的に色々問題を引き起こした過去があり、少し構えてしまう分野。事実、「あとがき」にあたる「解題」で言語学の監訳者の長田(Osada)俊樹氏は「アーリア人とその不幸な時代」という題でその間の事情が語られる。p455
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いずれにせよ、これからどのような話が展開されるのか、とても楽しみだ♪♪




『孫子・呉子』
新書漢文大系3、明治書院、平成8年初版。
孫子、作戦3に「糧を敵に因る」、p16 4に「智将は務めて敵に食む」p18とある。つまり食料は敵から調達するということだ。『失敗の本質』に第二次世界大戦中の日本軍もこの孫子に従ったのかもしれない。
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ところが「軍争2」に入ると逆に食料の運搬が重要視される。これを矛盾というか、それとも臨機応変と捉えるか。p67

楚を攻略し平王の墓を暴いた故事があるが、その後の孫子の軌跡は史書にはないらしい。結構早い時期に孫子は歴史の舞台から消えた? p32

春秋時代に「孫子」は書かれているが、その中に騎兵はないらしい。おそらく江南の地は中原と異なり戦車、騎兵には向かなかったのだろう。p47 同様に製造過程に乾燥を必要とする弩弓が日本で普及しなかったのもこの気候のせいだろうと著者は指摘する。p46

木、火、土、金、水の五行相克説は王朝交代の理論として通用していたが、それが前漢以降、五行相生の関係に代わるらしい。これは禅譲を建前とする、前漢―新、後漢―魏―晋−南朝と広く応用されたとも。p64
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