2017/5/14

『孫子・呉子』2  お勧めの1冊

土曜夜のBS番組、「エマニュエル・トッドが語るトランプショック」を観る。

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舞台は中国上海。トッド曰く、

『(グローバル化の中で)米中はカードの裏表』 で、ともに今「疲れ」を感じている。中国の最大の問題は『(グローバル化の中で)優秀な中国人が海外に流れている』ことだとする。現在米国への留学生は32万人で最大。この頭脳流出が最大の問題。しかし逆に、これは中国の強みでもあると私は考える。日本はいまではすっかり内向きになり海外に出て行く若者が少なくなった。これでは日本の将来は暗い。



<日経web版より>
人民元の急落を防ぐために海外送金などの規制を強めた中国で、国内にあふれたマネーが不動産市場やインターネット金融などに集中し、バブル懸念が再び強まっているとか。
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDC29H03_R00C17A5MM8000/

記事によれば、2015年の上海の新築住宅価格は平均年収の20.8倍。(1990年の東京は18.1倍) 北京や深圳も同様で、3月は主要70都市のうち62都市で住宅価格が上昇。また、インターネットを通じて個人が投資資金をやりとりするP2P金融の残高は4月末で9500億元超と1年前の1.7倍。一方で、国内での過剰投資は経常収支の悪化という副作用をもたらしているとか。

確かに「クラウドファンディング」という言葉が経済に疎いはずの人(汗)から出るくらい。「慎重に」と助言したのはもちろんのこと。




『孫子・呉子』2
『孫子』の注釈としては「11家注孫子」があるが、その中でも魏の武帝曹操はその煩雑な部分を削り精華だけを記したとして有名。p108 よく聞くことだが、やはり曹操は一級の文化人。「孫子」が後代に残ったのも彼の功績とする人もいるくらいだ。
http://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/3206/trackback

「呉人と越人とは相にくむも、その舟を同じくしてわたり風に遇うに当たりて、その相救うこと、左右の手の如し」p113 これが呉越同舟の語源であり、現在の解釈で、
 
<仲の悪い同士が一緒に居る>  ではなく、

<仲の悪い同士でも、非常事態になれば一緒に力を合わせる>  が本来の意味だとか。p114

ある意味、朝鮮半島をめぐる、今の米中関係かもしれない。

「呉子」は「孫子」に比べると古いタイプの兵法家の感じがする。それは亀の甲羅を焼いたり、p148 占うことすることを普通に行っていることが分かるからだ。p177 p179  

また呉起は兵法家であると同時に法律家でもあったと著者は言う。p185 それ故に、韓非子に高く評価され、その「韓非子」に幾度も引用された。p194 p201

最後に、現代中国の歴史家、郭沫若は以下のように呉起を現している。

『呉起はともかく当時の革命的政治家の1人であったが、彼の不幸は王の早すぎる死だった… 呉起の覇業がもしも楚国で成功していたなら、後に中国を統一したという偉業は必ずしも秦に落ちるとは限らなかったであろう』 というくらいだ。p236
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