小松教区にての女性室公開講座。ご講師は辛淑玉さん。
この日のために、毎月、日帰り小松通いでした。
辛淑玉さんぐらい、ネットでもオフでも評価が極端に割れる人も
いないのではないでしょうか。
私はフェミでも反フェミでも、右翼でも左翼でも主体性に忠実な人が好き。
政治でも思想でも宗教でも、その「選び」には、ある意味で生活や
人生そのものを賭した「覚悟」が必要です。
ただ、最近は残念なことに、これは私自身の反省もあるのですが、
この「覚悟」が欠落した中で、なんだかファッションのように政治も
思想も宗教も語られてしまう傾向にあるように思うんだな。
最近流行の「右翼っぽい」ノリも、真面目に民族派をされている人たちは
どう感じているのでしょうか。なんだか、また時流が変われば「左翼っぽく」
なるんでしょうか。
かつて民族主義者の野村秋介さんがおっしゃった「右翼の敵は右翼」という
言葉を思い出します。
ま、それはさておき、辛さんもまた、「覚悟」の中を生きてきた人です。
ただ、正直、失礼かもしれませんが「辛さんで大丈夫かなあ」と
思ってました。
つまり、「彼女の切れ味は、北陸のご老人たちに受け入れられるか」と。
一言でフェミニズムといっても、前期(後期)マルクス主義フェミから
ポストモダンフェミ、エコロジカルフェミから、ブラックフェミと
立場によって違います。当然、時代によっても違うんです。
(当然、私たち浄土教徒にとって、ぜひ受け入れたいもの、
拒否しなくちゃいけないもの、よしあしで語れないグレーゾーンが
あるわけですわ)
たとえば「結婚制度は女を抑圧する敵!それゆえ、既婚女性は
男社会に媚び、結婚制度に取り込まれた女の敵!」というものから、
「家事育児を無報酬労働(アンペイドワーク)として再評価すべき」
というのかで、ぜんぜん、主張が違うわけですわ。
いったい、辛さん、どんな立場か、つかみきれなかったんですね。
彼女の批判精神を考えると、なんだかもっとも破壊力のある
主張をされるだろうか、と。
しかし、そんな心配も杞憂でした。辛さん、とても厳しい人では
あるんですが、優しい人でもありました。
北陸のお年寄りたち、ばっかんばっかん爆笑の渦。いや、うまいなあ。
データをうまく取り入れた講演の仕方。勉強になるなあ。今度マネしよう!
単に批判&批評しっぱなしではなく、みずからの対応のまずさの反省から、
「いのち」の課題。「いのち」をテーマにしている大谷派だからこそ、
何ができるのだろうか、と。
などなどのことを、門徒さんたちから僧侶、または一般参加者にまで
聞ける話ができるのが凄いわ。
講師控え室で、いろいろと談笑できたのも良かったなあ。
最後の感想で「辛さんって、とても恐い人だと思ってましたが、今回、
来て本当によかったです!」とおっしゃった女性がいました。
うんうん、それは自由。
だけど、私(男)にとっても、やはり恐かったな(笑
ちょっぴりビクビクしてたもん。
世間では彼女への批判も多い、だけど、それを補ってもあまりある
人気の高さがよく理解できた1日でした。

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