2007/7/16

極夜あけ  

極夜があけました。野外活動もはじまるので、ブログは休みます。
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2007/7/8

レスキュー訓練  行事

7月8日(日) 15:50

 昨日、レスキュー訓練がありました。出発前、日本でも乗鞍の冬季合宿でレスキュー訓練をしましたが、あれからもう1年半。今回はクレバスに落ちた意識のあるケガ人を救出するという想定で、雪上車に確保をとったロープで滑車、ユマールを使って崖下の人を引き上げ、ボードにのせて建物まで運びました。

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2007/7/7

昭和基地前雪上車整列  昭和基地内の様子

7月6日(金) 20:10

 あと1週間で極夜あけ。太陽が戻るのとともに、来週から本格的に野外オペレーションが始まります。足となる雪上車の整備を、大原鉄工・金子隊員を中心に機械隊員が急ピッチで進めています。今日は現在昭和基地にある中・小型の雪上車が基地前にずらり整列。一部車両の走行テストも行われていました。倉庫からはクローラークレーンで、大陸に駐機してある大型雪上車SM100用の履帯(カタピラ)を梱包してある木箱ごと運び出し、海岸の橇まで運んでいました。片側の履帯だけで1トン超。履帯交換作業がどんなことになるのか、ちょっと想像つきません。

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雪上車整列

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すっかり整頓された48倉庫内。天井につかえないよう苦労して出してました
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2007/7/6

反射板の掃除  昭和基地内の様子

7月5日(木) 19:00

 3日前、地圏・新井さんに「反射板の掃除に行くけど、行く?」と聞かれ、天気もよいし明るくなってきたし散歩したかったので、わけもわからず「行く行く」と二つ返事でついて行ってみました。

 白いメッシュ状の板が3つくっついたもの、それが『反射板』でした。基地のはずれの方にひっそり設置されており、これまでその存在にすら気づいていませんでした。何の反射板かというと、『だいち』の。『だいち』とは何かというと、人工衛星だそうです。JAXA(宇宙航空研究開発機構)のホームページに写真や情報が載っていますが、『陸域観測技術衛星 ALOS(Advanced Land Observing Satellite)』といって、「世界最大級の地球観測衛星。地図作成、地域観測、災害状況把握、資源調査などへの貢献が目的」だそうです。

 衛星写真の基準点となるのがこの反射板なので、衛星からバッチリ写真に写るよう、常時きれいにしておかないといけないわけです。スコップで雪を払い、3分で掃除は終了。南極昭和基地にはいろいろすごいものがあるんですね。

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だいちの反射板

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人工衛星『だいち』     (JAXAのHPより)
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2007/7/5

『事故例集』抄読会  行事

7月4日(水) 22:10

 今日もよく晴れていて、蜃気楼が出ていました。もう慌ててカメラを手に飛び出す、ということはなくなりました。贅沢なものです。

 極夜明けには一連の野外オペレーションが控えていることもあり、野外主任・オガドクが企画した事故例集の輪読会が先月から数回にわたって行われています。今日はその3回目。

 火災、車両事故、ロストポジション、けがなどの項目に分けられた過去の『南極観測隊事故例集』には、事例ごとに事故が起こった状況、その時行われた処置、原因、考察が書かれています。この事故例集は、日本で前もって隊員に配られ、一通りは目を通してきましたが、実際に南極に来て、その環境の中で我が身に起こりうることとして読むと、また一層重みがあります。医療現場でも過去の事例に学ぶとか、事故に至らなかったヒヤリハット事例を報告しあって原因、対処法を検討しあうといった努力が近年重視されていますが、南極という特殊な自然環境の中では、特に経験から得る知識は稀少かつ重要です。こうやって過去の事故例を分析し、その経験を共有して、失敗を繰り返さないようにしたいものです。

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みんな真剣

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2007/7/4

ズームアップ氷山  南極の自然、動物、風景

7月3日(火) 20:10

 ふだんは遠くから眺めている氷山。一昨日のとっつき岬往復の際、初めて近くまで行ってみました。青々として、高さ30mはありそう。

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2007/7/3

第2回健康診断  行事

7月2日(月) 23:40

 3月に続いて、先週から第2回健康診断を実施しています。

 今回は全員に血圧、体重測定、血液・尿検査、問診を行い、希望者には腹部超音波、胸部レントゲン撮影もしています。さらにメタボリック症候群予備軍が多そうなので、注意を喚起するため、腹囲の測定も追加してみました。MWF直後ではあるし、極夜期間はアルコール量が増えて肝機能に問題が出てくる人もいるかと思いましたが、それは杞憂だったようです。しかし、中性脂肪、コレステロール、尿酸値でイエローカードの人は予想通りちらほら。今、消費量を増やすのはなかなか難しいので、摂取量を減らすしかないですね。シェフが目を光らせていても、いくらおいしくても、食事を残す勇気をもたないと。

 今回の検診では、11月から昭和基地が医師1名体制になるのに備えて、オガドクが検査技師をせっせと養成中。X線撮影装置や血液検査機器の使用法をレクチャーして実習させています。研究者や技術者、いずれも検査機器やコンピュータを扱い慣れている人達なので、飲み込みも早く即戦力として使えそうです。


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血算、生化学検査器械、遠心分離器と揃っています

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検査技師見習い中
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2007/7/2

南極大陸『とっつき岬』往復  南極の自然、動物、風景

7月1日(日) 22:50

 ひさしぶりに野外に出かけました。南極大陸の端っこ『とっつき岬』へ。ルートを往復して氷厚を測定してきました。午前9時に集合して雪上車の慣らし運転開始。9:50出発の頃にはもう地平線がうっすら赤くなり始めていて。極夜明けまであと10日ちょっと。やや明るさが戻ってきたようです。

 とっつき岬までは約16km、ほぼ直線のルート。視程がよかったので、500mおきに立っている赤旗とこれまで往復した雪上車が残したトレースがよく見えており、走行は順調でした。途中、4−5月に氷が薄かった3ヶ所で海氷の厚さを測定したところ、95-100cm前後と十分発達しており、これなら大型雪上車SM100も通行可能だそうです。東オングル島周辺の海氷上のルート工作にあたっては、まずスノーモービルでポイントに次々と赤旗を立て、GPSで計測し、氷の厚さを測定していきました。その後氷が厚くなってくると、今回のような小型の浮上型雪上車での走行が可能となり、厚さ1mにもなると内陸旅行に使う大型雪上車の走行も可能となります。ただし、年によっては5月6月までオングル海峡が開いたままで大陸に接近できなかったり、ブリザード後、氷が割れて流れ出すこともあるそうです。今回も大陸や氷山の付近にはプレッシャーリッジやクラックが発達しており、要注意でした。

 氷厚(雪氷学会員によれば、専門用語では「ひょうあつ」と読むそうです)の測り方。まず電動ドリルで氷に穴を開け、棒にメジャーと紐を結びつけたものを穴から垂らしていきます。メジャーは棒の真ん中に、紐は端に結びつけておきます。海水に達したところでメジャーだけを引っ張ると氷のそこに棒が引っかかって氷の厚さが測れる仕組み。棒を回収するには紐を先に引っ張ります。なるほど?わたしも1回やらせてもらいましたが、最初はもたつきます。

 ともあれ、めでたく本日初めて南極大陸の端っこを踏んできました。

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レーダーで氷厚を測定する‘アイスワーム’をソリに載せて出発

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目視による氷厚測定は、ドリルで氷に穴を開け

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棒につけたメジャーを穴に垂らしてピンと張ります

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朝陽の予感

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大陸が目前

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祝!南極大陸初上陸

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モレーンにデポしてある2台の大型雪上車が見えました
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2007/7/1

廃棄物利用灰皿  生活

7月1日(日) 3:30 

 MWFの表彰式の際、MWFとは関係ないのですが、ついでに「これまでよく環境保全のお手伝いをしてくれました」といって、環境保全の凡さんと大嶋さんから、オガドクやわたしを含めた数名が、感謝のお言葉と記念品を頂きました。大嶋さんからは三機工業のユニフォーム(それを着てもっと手伝ってということ?)、凡さんからはガラス製の灰皿。実はこれ、毎月の誕生会の時に開けられるシャンペンのマグナムボトルの底を切ってコーティングし、木の廃材を円形にくり抜いて組み合わせて台座にしたもの。シャレたデザインでさらに‘JARE48’‘50th Anniversary’‘by Bon’と彫ってあります。空き時間をみつけては一人でこつこつ作っていたそうです。廃棄する空き瓶からこんな素敵なものを作ってしまうなんて、環境保全隊員の鑑ですね。

 南極に来るような人は、自分でちょちょいといろいろ作ってしまう器用な人が多いようです。MWFのディナーで「箸置きを作って」というシェフのリクエストに応えて、大工の富樫さんがささっと人数分のそれを作ってくれたり、タコ焼きの屋台を仕切っていた石崎さんは、油ひきが無いからとモップを利用してそれらしきものを作っていました。

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凡さん特製灰皿

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35人分作るのは手間だったと思います

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鉄板の油引き。さすがにモップは新品のもの
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2007/6/30

レトロな品々  昭和基地内の様子

6月29日(金) 20:30
 
 医療業務の中で、診察・治療の比重は昭和基地においてはかなり小さいです。その他の医療隊員の仕事といえば、健康診断など予防医学的なこと、凍傷、低体温症など南極で必要と思われる医学知識の一般隊員への啓蒙、でしょうか。そして、昭和基地には医師は2名いるものの、看護師も検査技師も放射線技師もMEもパラメディックの方々が全くいません。血液検査、レントゲン撮影はもちろん、医療機器のメンテナンスなどはすべて医療隊員の仕事です。これが結構大ごとで、2月1日に越冬交代しても、2月中はまだ日照時間も長く気温も比較的高いため、夏作業の残りや環境保全部門の助っ人として11倉庫打ち壊しなど、せっせと外作業に従事し、医療隊員2名ともほとんど医務室にいることはありませんでした。が、3月4月は集中的に倉庫と医務室、手術室の在庫整理、それから心電図、エコー、電気メス、麻酔器、オートクレーブなどなど、器械の動作確認をしました。通常の手術室等にある手洗い用の紫外線殺菌水装置も温倶留中央病院には備わっているのですが、さて10年以上も日々この装置で手洗いしながら、殺菌灯やフィルターの交換というものを取説読み読み初めてやりました。案の定、元栓閉め忘れて水浸し。普段はオペ室の看護師さんがやってくれているのでしょうね。

 倉庫の古そうな箱も全部ひっくり返して整理しまくったのですが、その際いくつかおもしろいものを発見しました。救急箱に入っていたアスピリン、リバガーゼ、ソフラチュールなど。現在もある薬品類ですが、パッケージがいかにもレトロです。医務室の引き出しに入っていた29次持ち込みらしき薬包紙も。もう薬包紙自体をここで使うことはありませんが、捨てるには惜しいような一品です。

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ソフラチュールが缶入りです

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20年前に持ち込まれた薬包紙

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オゾンレス紫外線殺菌水装置

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中はこうなってました

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わたしが作成したオガドクモデルの虫歯予防啓蒙ポスター

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おまけ:庶務室にはレトロな文房具が残っていました

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レコード針です
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