「■Leila Pinheiro/Bencao,Bossa Nova」
J/K/L

シルバーの展示会もやっと一息。
まだ28日まで展示はあるけど。
ってことでぇ〜。
えらい長いこと間があきました。
久々にブラジルモノを・・・、と思いつつ、これ、さっき調べたら思いっきし廃盤・・。(汗)
でも、いいアルバムだし、また何かの加減で復活もありうるし、
もし眼にする機会があればぜひ・・・。
これはレイラ・ピニェイロの3作目。
ボサノバ生誕30周年記念の特別企画アルバムです。
89年作。
タイトルの「Bencao,Bossa Nova」は「神の恵み・ボサノヴァ」って感じかな。
日本盤では「ヴォセー(あなた)」という邦題で90年にリリースされました。
企画モノだけあって、ボサノヴァの名曲美味しいトコ取り、ってな構成です。
ボサノヴァの一時代を築き上げた作曲家の作品をそれぞれ何曲かづつメドレーにしてあります。
一曲目はカルロス・リラから。
Lobo Bobo〜Saudade Fez Um Samba〜Voce E Eu〜Se E Tarde Me Perdoa
トム・ジョビン
Amor Em Paz〜Meditacao〜Corcovado〜Ela E Carioca
エドゥ・ロボ
Pra Dizer Adeus〜Candeias
マルコス・ヴァーリ
Preciso Aprender A Ser So〜Samba De Verao〜Gente
デュバウ・フェレイラ
Batida Diferente〜Moca-Flor〜Treisteza De Nos Dois
ジョルジ・ベン
Que Maravilha〜Chove Chuva〜Mas Que Nada
ジョニー・アルフ
Ilusao A-Toa〜O Que E Amor
ホベルト・メネスカル
Ah! Se Eu Pudesse〜O Barquinho〜Voce〜Nos E Mar
ジョアン・ドナート
Mentiras〜Ate Quem Sabe
バーデン・パウエル
Pra Que Chorar〜Tem Do〜Samba Da Bencao
アレンジとプロデュースはホベルト・メネスカル。
どのメドレーも実にスムーズに上手く構成されていて、
1曲のようなまとまりです。
選曲もとても素直にそれぞれの代表曲をピックアップしています。
イパネマやシェガヂサウダーヂが入っていないのは、何かこだわりがあったのかしら〜。
後の94年作「Isso E Bossa Nova」というボサノヴァ集ではどちらも取り上げていますが。
レイラ・ピニェイロは第二のエリス・レジーナとか、
ナラ・レオン亡き後のボサノヴァのミューズなどと言われ
期待の大型新人としてデビューし、前記の「Isso E Bossa Nova」は
ボサノヴァ集としては、ブラジルで一番売れたアルバムだそうです。
エモーショナルなヴォーカルはエリスをちょっと彷彿とさせるけど、
レイラの方がもうちょっとエキセントリックなイメージ。
ナラ・レオンよりは押しの強い感じ。
声質は2人よりもっとクール。
と、エリスやナラを引き合いに出した紹介のされ方をすることが当時結構あったんで、一応引き合いに出してみましたが、エリスが本能のままに歌う天才なら、レイラはもっと冷静に計算して歌を組み立てている感じだし、ボサノヴァナンバーを歌っても、ナラよりはMPBよりのアプローチだし、2人とは違う個性のヴォーカリストだと思うんだけど、この偉大な2人を引き合いに出すほど期待されたヴォーカリストっちゅうことだったんでしょうね。
このアルバムでは、どの曲も非常に表情豊かに、力強くスピード感溢れるヴォーカルを聴かせてくれます。
ボサノヴァで力強くスピード感、っていうと違和感感じるかもしれませんが、
少なくとも「癒し系」ではありません。
ぐいぐいと押してきます。
それでいて押し付けがましくはなく、その力強さが気持ちいいです。
作曲家ごとに分けられたメドレーなので、それぞれの色や個性も味わえるし、
BGMではない、骨太なボサノヴァを聴きたい方にお勧めです。

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