機体は上空3000メートル。羽田を出発し、かの地お四国までのフライトは残り20分を切った。
いよいよ1年5ヶ月ぶりに四国に足を踏み入れる。
振り返れば五月雨の一番札所霊山寺から雲の上に浮く八十八番札所大窪寺まで、多くの困難が待ち受けていた。その度に自分を励ましてくれたのは、お遍路で出会った素晴らしき仲間達と四国の人々の温かい思いやりだった。
出会った全ての人の支えにより1400キロを歩ききることができた。
大岐海岸の美しい砂浜にみとれたこと。
山の湧き水がおいしかったこと。
マムシに行く手を遮られたこと
小学校の倉庫で寝たこと
おいしい蜜柑をお接待されたこと
苦しい時励まされて嬉しかったこと
さあ、今回の遍路では何がおこるのであろう。そしてどのような出会いがあり、自分を成長させてくれるのだろう。
機体は大きく左に旋回し、ランディングに向けた調整をおこなっている。
いよいよ僕のお遍路もスタートだ。
