西遊記で、孫悟空はお釈迦様と賭けをする。
孫悟空がお釈迦様の右の手のひらから外に出られれば、天宮をゆずろうと。
孫悟空は、この世の果てまで飛んでくが、実はそこはやっぱりお釈迦様の手の中だったという。
今の日本の政治はまさに孫悟空だ。
かつて小泉は「自民党をぶっ壊す」といい
小沢自民党が「政権交代を」という。
だけど、小沢も小泉も、結局アメリカの手の内からは出られない。
財界の要望という手の中からも出られない。
せいぜい派手に「宙返り」をしてみせるが、出られない。
「平和憲法を改憲せよ」という命令の範疇からは、一歩も出られないのだ。
一見、茶番劇のような今回の「大連立」とか「小沢の辞表」だけど、
そもそも自民党も民主党も政策の根本は「アメリカの手の中」からは出られない。野党ポーズをとらなきゃいけない民主党は「新テロ特措法」に形としては反対しなきゃいけないけど、根本的にアメリカの手の中からは出られないから、代わりに自衛隊の恒久的な海外活動法案を出すための布石をうってきた。自民党との「大連立」は国民の手前、無理だけど、自民党との政策協議くらいなら、許されるんじゃないかという、軟着陸ポイントを探すための、布石だろう。「自民党か民主党が法案を通せる国会」をつくるための政界再編とはつまり「アメリカのいいなりになる政党がアメリカのための法案を通せる国会」に、つまり今まで通りの自民党流の政治ができる状態への復帰にほかならない。国民の前では、政治が変わったと思わせつつ、本当は変えないですむ結末を、演出しようとしているのだろう。
西遊記の話では、がっかりするのは孫悟空自身だけど、日本の場合、がっかりするのは、小沢民主党なり、小泉改革なりを一時的にでも信じた国民だ。
民主党でもなく、自民公明でもなく、本当の改革ができる政党・政治家を選ばなきゃ、日本は変わらない。