たとえばどんな1日をすごしたとしても
どんなものを食べていたとしても
どんな言葉を話していたとしても
いつかどこかで僕らは死んじまうんだぜ
それが最期の1日になるかもしれない
それが最期の食事になるかもしれない
それが最期の言葉になるかもしれない
軽くてもいい言葉なんかない
どうでもいい台詞なんかない
一瞬でも手を抜けば
その一瞬はもう、もどってこないのだ
風はゆっくりと流れていく
方向を変えながら
そのことを感じることができるかどうかが
運命の分岐点になるのだ
未来を知ることはできないのだから
できうるかぎり、現在を知らなければならない
現在を感じることに、命をかけなければならない
この演劇は
この演劇を見た全ての人たちと
この演劇を見ることができなかった全ての人たちを
変えてしまうほどのものなんだ
変えてしまうほどのものでなければならないんだ
演劇という無意味で非日常なものの存在理由は
日常という、代えがたい大切なものが、どれだけ大切な意味をもっているかを
気づくため、気づいてもらうためである。
だから意味なんかなければ、ないほど良いのだ。
しかし気迫と情熱と魂はあふれ出るほででなければならない
なぜなら
いつかどこかで僕らは死んじまうんだぜ
それが生きている役者の任務なのだ
使命なのだ
今日の稽古は
以上の点に注意しながら、やってみよう。