MACのOS9までのデスクトップ=ファインダーの画面は、直感的に操作できる、高齢者向けの画面であった。机の上の操作を画面上で再現するよう心がけて作られていたように思う。高齢者の方は、目で見て状態がストレートに解かる操作が使いやすい。車のスピードメーターか゛デジタルで数字で何キロと表示されるより、アナログの針の位置で何キロ位のスピードかを認知するほうが向いている。ラジオのチューナーで何メガヘルツと液晶画面で数字を表示されたり、ボリュームが何デシベルといわれるより、ダイアルの位置で直感的に覚えたほうが解かりやすいのである。
旧MACの優れていたのは、難しい事を知らなくても結構使えてしまう所だった。
例を上げると、フォルダーや書類に個別に色を付けられる機能である。
ウィンドーズがいまだに黄色だけなのに対して、ずいぶん昔からこの機能は、装備されていた。購入したばかりのMACのフォルダーや書類をすべて赤に変えて置くと、後からインストールしたフォルダーや書類は色が付いていない。または、Aと言うソフトの関連のフォルダーは青、Bのソフトは緑といったぐあいに色を付ける。ウィンドーズなら知識がないとむやみに触れないフォルダーも、色わけされていれば、赤、以外なら安心して削除できる。
本人に知識がなくても、問題なく操作できてしまう。
この考え方を基本に作られて来たのだと思う。したがって、コンピューターを操りたい人には、頼りなくて不評であった。
しかし、コンピューターが道具である以上、それを使いこなす事よりも、それで何をするのか、あるいは、その道具で作られた物の内容が大事なのである。何かをしよう、作ろうとした時に道具は、簡単に使えるにこしたことはない。
もっとも、そのぶん、何をしているのか解からないとか、すぐにフリーズするとか問題も多かったように思うが、解かりやすい操作環境を作る事に開発者は努力してほしいものである。