最後の武蔵流は
パターンの左ミドルで距離をとるいつものスタイルではなく
強打者バンナと真っ向から打ち合った。
今回、ソウルに入られて
何度も応援メールを送るたび
「見ててください」
という力強い言葉を並べられ
返されてくるメールを見れば
負ければ引退という背水の陣とは思えない
何か力強さを感じた。
14年前にデビューされたときから見守ってきた。
もちろん、強いヘビー級の日本人への期待がそうさせた訳だが
当時、彼の体はヘビー級のものではなく
ミドル級と言ってもおかしくない体だった。
K-1創世記を支えた佐竹選手がK-1を離れ
その後は
たったひとりでK-1ヘビー級日本人選手のプライドを守り続けた。
武蔵流と呼ばれる戦術は
屈強な外国人選手に対し
日本人として、スピードとテクニックでかわしながら
ポイントを取っていくスタイル。
当然ながら
派手なKOを期待するファンの中では
彼のスタイルを酷評する人も少なくなかった。
ボク個人も愛情、期待の裏返しで
彼を応援するのを放棄しようとした時期もあったが
じゃあ、お前があの舞台に立ったら彼以上の試合ができるの?
と言われたら
絶対にできない。
スゴイ舞台の中で孤軍奮闘している姿に再び全力で応援しようと思った。
彼を尊敬できるところは
決して我儘を言わず
プロデューサーから組まれた試合はすべて断らなかったこと。
ときには
決して納得のいかない試合もあっただろう。
こんな強い選手とはしたくない
こんな間隔で試合はしたくない
そんな気持ちも正直なところあったはず。
だが彼は、絶対に断ることはしなかった。
本当に
男である。
試合前は多くを語らなかったバンナ
彼も男である
決して介錯人ではなく
同じ世代をともに支え続けた同士として
魂の籠ったパンチをぶつけた
その姿に感動した。
友人の小川健太郎の結婚式を機に
初めて面識を持たせていただいた。
宮崎に来られた際
釣りもご一緒させていただいたし
メール等のやりとりもさせていただいているが
昨日の試合後
リングサイドにて
彼のお母さんが試合後の我が子を前にして泣き崩れた姿
強く心を動かされた。
彼の実家に贈り物をする際に
いつも丁寧な毛筆で直筆のお礼の手紙を頂くのが
あの、お母さん
息子が長年に渡り
生きるか死ぬかの仕事をしている事を
誠心誠意込めて必死でフォローし続けた。
改めてその手紙に目を通すと
行間に見えてくる母の愛
母の子を思う気持ちに号泣した。
いずれにせよ
あなたの生きざま
ボクの心にしっかりと焼きつけました!
14年間
本当におつかれさまでした。
ゆっくり休んで
そして再び第二の人生羽ばたかれる事を期待しています。
そして、また一緒に釣りしましょう。
格闘家
武蔵万歳!
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