大きな駅の中には、「意外に長くある割りに、有名なのか無名なのか判然としないモノ」というのが在る…札幌駅西改札口前の“人魚姫”…そういうモノの類のように思う。札幌駅へやって来て、不意に眼に止め、思わず
人魚姫の写真を撮ってしまった…
像の台座に刻まれているお話しでは…1990年にJR北海道がデンマークの鉄道と友好提携をした記念に、コペンハーゲンにある有名な人魚姫像の半分の大きさの像を札幌駅に据えたというお話しだ…夥しい人々が行き交う券売機・改札口前のベンチ辺りで、遠い異国の街にやって来た人魚姫は何を思うのか…
デンマーク…以前に何度か訪れた想い出もある国だ…ドイツの北側の半島と島から成る、決して大きくはない国だが、スウェーデンやノルウェーといった国々の“北”風味に、ドイツを経て入って来たのであろう“南”風味が適度に合わさり、そこにロシアなど“東”の香りもするような、何か不思議な雰囲気がしたのがデンマークだった…
首都コペンハーゲンは、札幌よりやや人口規模が小さい感じのようだが、適当に何でもあり、居心地も悪くは無かった…この街には観光客が多いので、色々な国の言葉で綴られた地図やガイドブックが配布されている。日本語のものもあった!地図の方は、目指す場所辺りの通りの名前などを目印にするため、アルファベットで書かれたものの方が使い勝手が良く、日本語のものは然程役には立たなかった…が、ガイドブックは「明日はここを訪ねよう…」などと宿で読むには好適だった!!
色々と綴られたガイドブックの中で忘れられないことがある…「海に開かれたデンマークは、豊かな海の幸に恵まれ…」などとした辺りである…“開かれた”が非常に記憶に残る。北海道なども、そのように捉えるべきなのだと思った!!
デンマークは、海上交通の要衝として色々と争いに巻き込まれたりした経過もあるが、旧くから交易で栄えた経過のある国だ…通商と言うよりも武力侵攻のようになった場合もあったヴァイキングの時代の話しから、近現代まで、デンマークは開かれた海と共にあったのだ…
これは北海道もまた同じことである…道路や鉄道が拓かれる以前から、沿岸を航海して人や物が他の地域との間を行き交っていたのだから…
開かれた海…稚内などは完全にそうだ…今日の鉄道や道路の直接的な御先祖様が登場したのはようやく20世紀だ…しかし、船の往来は18世紀、17世紀に遡るお話しなのだから…
そういう意味で、私は“日本最北端”だの“てっぺん”だのと、“端”を強調する表現を好まない…
“日本最北端”というのは…択捉島が日本領土であると主張している限り、“嘘”になってしまう…(一部の放送などでは、気をつけて言わないようにしていて、“北海道北端”と言うようにしているらしい…)“北端”などとは言っても、所詮北緯45度は北半球の真ん中でしかない…稚内の僅か北のサハリンには、稚内よりも大きな人口を抱えた街だってある…渡り鳥も海氷も稚内から北へ南へ動いている…人や物もそうあって当然だ…
友人に会うというお話しもあって出て来た札幌駅で人魚姫を見て、色々と考えていた…そろそろNBAの結果をチェックすべき時間帯だ…

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